１９６９年、CANのファースト･アルバムとほぼ同時期に発表されたシューカイのソロ第一作。と言っても、私が耳にしたのは優に３０年は経った２０世紀も終わり近くだったけど。もっとも７０年代にこのアルバムを聞いたとしても理解不能だったろう。　クラシカルなオーケストラに女性ヴォーカルをフューチャーしたヴェトナム風エスノ･サウンドをコラージュした一曲目。シュトックハウゼン直系といった電子音楽にこれまたエスニックな男性ヴォーカルや琴の演奏をかぶせた２曲目。最初からこの親父は短波ラディオおたくだったんだな、と思うとなんだか可笑しくなる。因みにクレディットされたシューカイの担当は、ベース、テープ、編集にエンジニアリングとなっている。　後年の傑作群に比べると、洗練度や音作りの緻密さの差異といったことよりも、この時点ではまだシューカイのスタンスがクラシック的な方に寄っていたように思う。　ところで本作にコ・プロデュース、総合支援と記載されているロルフ・ダマーという人物は、いったい誰で、何を行ったんだろう。ご存知の方、ご教示下さい。

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Canaxis (Reis)

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