暴力温泉芸者(Violent Onsen Geisha)は映画評論家、小説家としても知られる1970年東京生まれのミュージシャン、中原昌也が1990-1997年にやっていた一人ノイズユニット。VOGはソニック・ユース(Sonic Youth)、ベック(Beck)、ザ・ジョン・スペンサー・ブルース・エクスプロージョン(The Jon Spencer Blues Explosion)の来日公演で前座を務め、1995年には米国ツアーを行なうなど、海外での公演も多かった。「OTIS」のオリジナルはインディーズレーベルの「Endorphine Factory」から1993年に発売。1996年にメジャーの東芝EMIからリミックス盤が発売されている。純粋なノイズ音楽ではなく、ノイズ/インダストリアル/ヒップホップをベースにしたサウンド・コラージュ作品で、レコードや映画の音声などの引用を多数含んでいる。特撮ヒーロー番組「ミラーマン」の主題歌をカラオケで歌ったり、ポール・モーリア「恋は水色」のメロディーを演奏したりなど、人を食ったようなユーモラスで混沌とした音。ボアダムス、ピチカート・ファイヴ、コーネリアス等を好む方におすすめ