Vini Reillyほど詩人のギタリストはいないと思う。このアルバムは彼の所属するDurutti Columnの作品である。E.E.やルー厶をミニアルバムで聞いていた頃とは印象が違う。こちらの方がポップだ。それにメロディは相変わらずの美しいギターもので、最近のロックアルバムの中では特に気に入っている一枚だ。このグループの好きな点はインストの美しさが際だっている点である。2トラックのPortrait for Frazerとか7トラックのThe Act committedとか…。
こうした美しい小品がぎっしりと16曲も入っている。もっともDuruttiらしい曲と言えば8トラックのDetail for Paulだろう。個性が強いと好き嫌いが分かれるが、このアルバムは外れが無い。とにかく、癒し系の美しいメロディラインのギターものをお探しの方にお薦めである。
もちろん、ボーカル入りも悪くない。