76年発表の編集盤。スプーキー・トゥースは67年から74年の間に7枚のアルバムを発表。本作はグループ解散後に発表された編集盤でデビュー・アルバムの『It's All About』から1.3.の2曲、セカンド『Spooky Two』から2.4.6.7.から4曲。4作目の『The Last Puff』から5.8.の2曲、5作目で再結成第一弾の『You Broke My Heart So I Busted Your Jaw』から9.11.、6作目の『Witness』から10.11.の2曲。そこに68年のシングル13.を加えた全13曲を収録している。ピエール・アンリとの共演盤『Ceremony』、そしてゲイリー・ライト(k、vo)、ミック・ジョーンズ(g、vo)、マイク・パトゥ(vo、p)、ブライソン・グレアム(dr)、ヴァル・ムーア(b) という布陣のラスト・アルバム『The Mirrer』からの選曲はない。
通して聞くとかなり雑多な印象も受けまとまりに欠けるが、ブルースをベースにしたハード・ロックという点では一貫している。多数のメンバーの入れ代わりやそのメンバーが後に結成するグループの方向性を考えるとそれも止むなしと言うところか?後のグループやソロと比較すると磨かれる前の原石という感じは止むなしだが、この時代のグループとしては演奏/楽曲共に平均は超えている。ほぼ時系列に収録されているため徐々に洗練されてポップになっていく様子が面白い。