「いかしたファンキー・ラジオ」なんだこりゃ?
「ラリー・グラハム&グラハム・セントラル・ステーション」ダブルでなんだこりゃ?
タイトル、アーティスト名、CDの絵とワケが解らないものだらけ。
だけど、中身はすごくいい。見た目で損している人の典型みたいなCDです。
まず、音なんですが、1曲目で「コレ、人の手で弾いているの?」っていうぐらいエネルギーがあって衰えません。1曲目で圧倒されますが、かといって全体的には暑苦しくなくていいと思います。
次に、歌声なんですが、近所の歌のうまいおっさんが歌ってる感じです。とはいっても、人柄がにじみ出てくる感じです。色々と苦労してきたらしいですが、そんな逆境を感じさせない、逆にいい方向に向けてしまう人柄が見えてきました。
コレを目の前でやられたら、小さなことでうじうじしている自分があほ臭くなります。「アンタにゃ負けたよ。オタクに任せときゃ大丈夫」ってな感じになります。
いろんな意味で、いいベーシストです。っていうか、スーパー・ミュージシャンです。
もし、あなたがベースかなんか演奏するなら、かえってびっくりすると思います。要は、スラップっていうテクニックは最近珍しくもないですが、普段耳にするスラップとは同じようでも違う。音にこの人の「性(さが)」が、出まくってます。やっぱり、元祖は違うなあ。久しぶりに、曲を早送りしたり、スキップしませんでした。