この巻で最も私が注目するのは第4話の「雨、逃げ出した後に」である。
まず、主人公の碇シンジにすごく共感した。乗れないし、乗りたくないのにエヴァに乗って戦い、それが当たり前のように扱われる。それが嫌だから逃げ出す。なんと自然で人間っぽいことだろうか。使命感みたいなものを突然背負わされて逃げ出したくなる、という当たり前のようでいて、他のアニメではなかなか表現されない描写がたまらなく良い。
また、この話はロボットアニメなのに戦闘なし。1話すべてを主人公の心の揺れ動きに使っている。これまた斬新だ。
この2つの点から、私はこの巻が大好きだ。