この作品に出会ったのは、
社会人1年目の木屋町にあるバーだった。
バーカウンターで静かに飲んでいたら、
突然、ポール・マッカートニーの「My Love」が流れてきた。
エレクトリック・ギターの素晴らしい演奏だった。
バーテンダーにいま流れている音楽のアーティスト名とアルバム名を教えてほしいと言うと
LPレコードのジャケットを持ってきてくれた。
システム手帳に素早くアーティスト名とアルバム・タイトルを書いた。
アーティスト名に“ブーガルー”の文字。
ちょうどその頃、アシッドジャズからの影響で、ブーガルーという音楽が気になっていた。
スウィートな「マイ・ラブ」が終わるとクールなのにファンキーな演奏が始まった。
リズム隊も凄いしエレクトリック・ギターとエレクトリック・ピアノがご機嫌だ。
思わず脳内で1人ゴーゴーを踊ってしまっていた。
そういえば「マイ・ラブ」の前にかかっていた曲も、
なんかノリノリやったぞとカクテルを飲みながら思った。
「Daniel」はエルトン・ジョン、「Ballad of Mad Dogs and Englishmen」はレオン・ラッセルの楽曲。
後の3曲はすべてアイヴァン・ブーガルー・ジョー・ジョーンズのオリジナル。
「Freak Off」はアイヴァン・ブーガルー・ジョー・ジョーンズのギタープレイだけでなくすべてが最高!
『BLACK WHIP』を聴けば聴くほどオリジナル曲の方が良い!
なんでカヴァーなんてやったんだ!といいたくなるほど!
『BLACK WHIP』の演奏メンバーを見てみた。下記の通り。
Ivan "Boogaloo Joe" Jones - guitar
Dave Hubbard - soprano saxophone, tenor saxophone, percussion
Bobby Knowles- organ
Sonny Phillips - electric piano
Ron Carter - bass, electric bass
Bud Kelly - drums, percussion
Jimmy Johnson - percussion
ロン・カーターが参加してるだけで、ぼくはテンションがあがった。
のちにソニー・フィリップスの作品も探すようになった。
Tracklist
1. Black Whip
2. My Love
3. Freak Off
4. Daniel
5. Ballad of Mad Dogs and Englishmen
6. Crank Me Up
ぼくの持っているのはCDで
『Snake Rhythm Rock』と『Black Whip』の2作品が1枚のCDに入っている。
1992年の英国盤です。