Richard David James(Aphex Twin/AFX)の別名義Caustic Windowで92年~93年にリリースした
LP盤EPのコンピレーションアルバム。彼が初期にリリースした「Selected Ambient Works 85-92」
白のアルバムジャケットとは対照的な黒のアルバムジャケットでリリースしたこの作品は色が示すように
攻撃的でアンダーグラウンドな部分を全面に押し出した彼のセンスがにじみ出ている必聴の傑作です。
このアルバムは攻撃的な部分を出しつつも所々Selected Ambient Works 85-92を思わせる曲、
それも名曲と言える曲が数曲入っています。なぜなのか?
(Cordialatronは2009年のサマーソニックでもプレイしていました)
「同じ時期に作った曲だからじゃないの?」と思いますが、それならなぜAphex名義で出さなかったのか?
彼が初期にリリースした「白と黒」のアルバム、名義は違いますがRichard David Jamesの作品として考えた場合
この2つのアルバムを対照的な色でしかも別名義でリリースした本当の理由がわかると思います。
この「白と黒」のアルバムは彼の表と裏の両面を表していると共に2つで1つのアルバムとして成立しているのだと
自分は思います。
あまり表には出てこない隠れた名盤ではありますがRichard David Jamesを語る上で
Caustic Windowは外すことが出来ない名義ですので必ず聞いてください。
聞いたことが有る方はLP盤のみリリースされているこちらも名盤「Caustic Window LP」も聞くことを推奨します。
個人的な意見ですがこの名義は今後もWeb配信されずに知る人ぞ知る名盤で有り続けてほしいです。
※Selected Ambient Works 85-92のアルバムジャケットはAphexの「A」マーク、
CompilationのアルバムジャケットはトランプのKINGで「K」マークが描かれています。
「エースとキング」この部分でも2つのアルバムは繋がりと何か意図的な物を感じます。