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私はノクターン（夜想曲）を収集していますが、このアルバムにもコープランドのヴァイオリンとピアノのための「ノクターン」が収録され、喜んでおります。作曲家がこのタイトルを付ける際、やはりフィールドやショパン、フォーレらの作品を思い浮かべ、夜に想いを馳せ、五線譜に綴ってゆくのでしょう。コープランドはアメリカの作曲家ですが、若い頃、フランスに留学し、帰国後書いた曲のためか、なんとなくミゴ的な雰囲気が漂う、夜のまどろみを体験させてくれます。彼はピアノのためのノクターンも書いていて（真夏のノクターン、夏至のノクターンというタイトルで親しまれています）、このヴァイオリンのノクターンは、のちにクラリネット用に編曲していますので、本人にとって、ノクターンという曲はお気に入りのジャンルなのかもしれません。
このアルバムの魅力は、名ピアニストでもあるアンドレ・プレヴィンとの掛け合いにつきます。ジャズのかおりが漂う作品集なだけに、このリズム感は作曲家としてのプレヴィンのタッチに酔いしれます。
