景気のいいイントロダクションの後に、トニー・ベネットの泣きのバラッドIf I Ruled the Worldで始まる、この落差がいきなりおもしろい。そして、妙に説得力のある自己紹介。たっぷり時間を取って、リリースしたばかりのSay It Loud (I'm Black and I'm Proud)を紹介するわけだが、イントロだけで1分半をかけるのだ。とにもかくにも今はこれを聴け!とばかりに爆発する様が目に浮かぶ熱唱だ。だからこそ今度は自作のバラードが映える。続くKansas Cityはリトル・リチャードとはまったく異なる余裕綽々の解釈による独創的なもので、MCを挟んだインストゥルメンタルはそのまま独走状態に入る。フレッド・ウェズリー他のトロンボーン、メイシオ・パーカー他のサックス、トランペット、ギター、ベース、ドラムス、ヴァイオリンなど総勢16人のバンドはTighten Up演奏中にメイシオ・パーカーによって紹介される。この間たっぷり15分以上もあるのに飽きさせない。どころか、これもショウの重要なパートとわかる。そして、かのShow Timeがやってくる!
シングル曲Licking Stick – Licking Stickからはいよいよファンク・タイムだッ!去年のヒット曲ながらCold Sweatはアルバム・ヴァージョンの約2倍の尺で聴かせる。ベースがうねるうねる。まるで真っ黒なアナコンダ。その上を一瞬の弛緩も感じさせずに築城されるホーンとギターとドラムスの鉄壁のアンサンブル。たまに吹くだけでマイルス色に染めあげるもう一人のブラック・ミュージックの総帥と同じく、JBもここで時々声を発するだけで自らの色にみるみる染めあげていく。かつて中国武術家の松田隆智が言っていたが、JBのハッハッハッ!という掛け声は、そのまま武道の気合いと通ずると。だから、彼の音楽を聴くと頗る気持ちよく奮い立つのだと。それをこのライヴ音源で存分に味わうことができる。もう誰も止められない後半は前人未踏へと突き進んでいく。軽快な重戦車があたりの障害物をなぎ倒しながら、ほとんどキャタピラーが浮いた状態で飛んでいくような快感に酔い痴れることになる。突然バラードが怒涛のように割り込んできても何のその、コーラスはすかさずピタッと寄り添い、何ごともなかったかのようにしっとりと歌い上げるのだ。
この緊急自在に抗える者はいないだろう―抗う気もないが。甘さに酔い痴れる暇などない。再びテンポ・アップした楽団は、Papa's Got a Brand New Bagを一撫でした後、I Got the Feelin'やMaybe the Last Time、I Got You (I Feel Good)、Please, Please, Please、I Can't Stand Myself (When You Touch Me)、などを贅沢に呑み込み/吐きだし/素早くリズム・チェンジしながら雪だるま式に膨れ上がっていく、まるで巨大な回転するアマルガムのように。メドレーというよりも、これはまるで遠いものの結合だ。それがこれほどスムースに一つの圧倒的に巨大な生き物の中に収斂されていく様にはアングリ唇によだれでもたらしながら聴きいるしか手がない。
Say It Live And Loud: Live In Dallas 08.26.68
仕様 | 価格 | 新品 | 中古品 |
CD, インポート, ライブ, 1990/6/30
"もう一度試してください。" | 通常盤 |
—
| — | ¥1,210 |
CD, 限定版, 2016/11/30
"もう一度試してください。" | 限定版 |
—
| — | ¥5,750 |
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アウトドア用品、ファッション、食品・飲料、母の日ギフト、父の日ギフト関連商品など、10万点を超える対象アイテムからよりどり2点以上で5%OFF。 セール会場はこちら
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曲目リスト
1 | Show Introduction |
2 | If I Ruled The World |
3 | James Brown Thanks |
4 | Introduction To Say It Loud-I'm Black And I'm Proud |
5 | Say It Loud-I'm Black And I'm Proud |
6 | I Guess I'll Have To Cry, Cry, Cry |
7 | Kansas City |
8 | Suds |
9 | Soul Pride |
10 | Tighten Up |
11 | Introduction To Star Time! |
12 | Licking Stick-Licking Stick |
13 | Cold Sweat |
14 | There Was A Time |
15 | Medley: Try Me/Lost Someone/Bewildered |
16 | Papa's Got A Brand New Bag |
17 | I Got The Feeling |
18 | Maybe The Last Time |
19 | I Got You (I Feel Good) |
20 | Please, Please, Please |
21 | I Can't Stand Myself (When You Touch Me) |
22 | Cold Sweat (Reprise) |
23 | I Got The Feeling (Reprise) |
24 | Say It Loud, I'm Black And I'm Proud (Reprise) |
商品の説明
Amazonレビュー
ジェイムズ・ブラウンは「Say It Loud--I'm Black and I'm Proud」を録音したばかりだった。このアンセムは20年近くに渡って、トップ10入りする最後の曲となる。1968年の夏、進行中だったツアーでダラスを訪れた際のことだ。ソウル・ブラザー・ナンバーワンのより伝統的なゴスペルと、ジャンプ・ブルースの影響を受けた初期のヒット、そしてまだ彼が発展させていたファンク(「Cold Sweat」、「Licking Stick--Licking Stick」)をミックして、『Say It Loud and Live』はタイムカプセルの断片でショーを作った。これは単なる歴史的な記録ではない。ブラウン、メイシオ・パーカーその他の“ジェイムズ・ブラウン・オーケストラ”の全開のパワーを余すところなく伝えている。そして記念すべきCDブックレット(“ニグロがこのレコードをかけるないとわかっている……だが、すべてのブラックのディージェイはこのレコードをかけるはずだ!”)は音楽と同じくらい重要だ。(Rickey Wright, Amazon.com)
登録情報
- メーカーにより製造中止になりました : いいえ
- 製品サイズ : 12.4 x 14.1 x 1.19 cm; 102.06 g
- メーカー : Polydor / Umgd
- EAN : 0731455766820
- 商品モデル番号 : 2140663
- レーベル : Polydor / Umgd
- ASIN : B000009QMM
- ディスク枚数 : 1
- Amazon 売れ筋ランキング: - 237,044位ミュージック (ミュージックの売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2024年2月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2021年2月1日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2枚組アナログ盤を入手しましたので、同CD*と音質比較してレビューします。当方、主に2010年以降にリリースされたリイシュー/リマスターLPを中心に楽しんでいる者です。
で、結論から申し上げれば、CDとの音質差、聴感上の差はほとんど感じられませんでした。
これまでの経験上(1年弱ですが)、大体、9:1くらいの割合でアナログ盤の圧倒的勝利、という結果でして、CDとの違いが判らない、というのはとても珍しいパターンです。元々の録音状態、あるいはマスターテープの保存状態がそこそこだった、などが影響しているのかなと想像しています。
とはいえ、内容の素晴らしさは他の方がおっしゃるとおり。個人的にはブーツィーが在籍していた70年代頭のサウンドが好きなんですが、このライブにおける尋常らしからぬエネルギー放出度とバンドの一体感は、ちょっと他では味わえない感覚です。圧倒されました。
*正確には、16bit44.1kHzのCDデータをPCに取り込み、32bit88.2kHzにアップサンプリング再生して聴いています。
で、結論から申し上げれば、CDとの音質差、聴感上の差はほとんど感じられませんでした。
これまでの経験上(1年弱ですが)、大体、9:1くらいの割合でアナログ盤の圧倒的勝利、という結果でして、CDとの違いが判らない、というのはとても珍しいパターンです。元々の録音状態、あるいはマスターテープの保存状態がそこそこだった、などが影響しているのかなと想像しています。
とはいえ、内容の素晴らしさは他の方がおっしゃるとおり。個人的にはブーツィーが在籍していた70年代頭のサウンドが好きなんですが、このライブにおける尋常らしからぬエネルギー放出度とバンドの一体感は、ちょっと他では味わえない感覚です。圧倒されました。
*正確には、16bit44.1kHzのCDデータをPCに取り込み、32bit88.2kHzにアップサンプリング再生して聴いています。
2020年5月1日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
普段ファンクなんて聴かないのにこれにはやられた。
何となく知っていた80年代のJBは全盛期ではなかったんだな。
Amazonmusicでイントロ聴いただけで即ポチった。
抵抗できなかった。
何となく知っていた80年代のJBは全盛期ではなかったんだな。
Amazonmusicでイントロ聴いただけで即ポチった。
抵抗できなかった。
2011年2月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
本来なら、もっと聴き込んで、さらにいろんなアーティストも聴き込んだところで
「最高峰」と書くべきでしょうが、数回聴いただけで衝撃を受けまくっています。
私、ファンクやR&B系の音楽を中心にドラムをやっていますが、Clyde Stubblefield
の凄さ(クレジットにはNate Jonesもありますが)に、あらためてノックアウトです。
ファンクドラミングに首を突っ込んだドラマーなら、彼とJaboを取り上げた、リットー
の『聖典ファンクドラミング』もご覧かと思います。最近の、円熟した年齢の彼らが
当時のリズムをニコニコ振り返りながら演奏するという、それはそれでありがたい
作品なんですが、やはりなんか丸いというか、定年退職後の天下り的な(失礼、決して
否定的に言いたいワケではございません)緩さも感じるんですが、まぁそれは人として
円熟しているんだから、それも含めて楽しみ、学ぶべきでしょう。
だけど、この1968年真夏のライブから聴かれるリズムは、エッジが立ち、マシンガンの
如きファンクの波動がズキズキと耳から脳内へ乗り込んできます。
J.B.の音楽は、もちろん彼本人のパフォーマンスにホーン、ギター、ベース、あらゆる
楽器がすべてJ.B.の音楽のためにカスタマイズされたパーツとして機能して成り立つと
思いますが、本でも読みましたが、どの楽器も、フレーズや音階があっても「リズム」
を産むことがそれぞれの楽器に求められている・・・みたいなとこありますよね。
何度も繰り返されるギターの刻みはもちろん、ホーンのフレーズも。
すんません。J.B.の音楽を語る素養は私にはなかったんだ。元に戻って、とにかくこの
ライブは、J.B.ってなんか騒いでるだけじゃないの?バックの演奏だって勢い任せじゃん
(70年代の優れたライブ盤には、そんな部分もあるかもしれない)という人がいたら、
ぜひ聴いていただきたい。確かに本来、こうした音楽は、より演奏の間違いが少ない、
正確でテクニカルな演奏が最優先されるものではないけど、このライブには、とても
質の高い演奏が、テンションや熱、ノリ、グルーブ、うねりと一緒に詰まっています。
あーもう、これ以上、足りない語彙や経験で軽い賞賛は続けられません!
聴いてください、とにかく。
「最高峰」と書くべきでしょうが、数回聴いただけで衝撃を受けまくっています。
私、ファンクやR&B系の音楽を中心にドラムをやっていますが、Clyde Stubblefield
の凄さ(クレジットにはNate Jonesもありますが)に、あらためてノックアウトです。
ファンクドラミングに首を突っ込んだドラマーなら、彼とJaboを取り上げた、リットー
の『聖典ファンクドラミング』もご覧かと思います。最近の、円熟した年齢の彼らが
当時のリズムをニコニコ振り返りながら演奏するという、それはそれでありがたい
作品なんですが、やはりなんか丸いというか、定年退職後の天下り的な(失礼、決して
否定的に言いたいワケではございません)緩さも感じるんですが、まぁそれは人として
円熟しているんだから、それも含めて楽しみ、学ぶべきでしょう。
だけど、この1968年真夏のライブから聴かれるリズムは、エッジが立ち、マシンガンの
如きファンクの波動がズキズキと耳から脳内へ乗り込んできます。
J.B.の音楽は、もちろん彼本人のパフォーマンスにホーン、ギター、ベース、あらゆる
楽器がすべてJ.B.の音楽のためにカスタマイズされたパーツとして機能して成り立つと
思いますが、本でも読みましたが、どの楽器も、フレーズや音階があっても「リズム」
を産むことがそれぞれの楽器に求められている・・・みたいなとこありますよね。
何度も繰り返されるギターの刻みはもちろん、ホーンのフレーズも。
すんません。J.B.の音楽を語る素養は私にはなかったんだ。元に戻って、とにかくこの
ライブは、J.B.ってなんか騒いでるだけじゃないの?バックの演奏だって勢い任せじゃん
(70年代の優れたライブ盤には、そんな部分もあるかもしれない)という人がいたら、
ぜひ聴いていただきたい。確かに本来、こうした音楽は、より演奏の間違いが少ない、
正確でテクニカルな演奏が最優先されるものではないけど、このライブには、とても
質の高い演奏が、テンションや熱、ノリ、グルーブ、うねりと一緒に詰まっています。
あーもう、これ以上、足りない語彙や経験で軽い賞賛は続けられません!
聴いてください、とにかく。
2004年3月15日に日本でレビュー済み
ライナーにも明記されており
よーく聞くと分かるのですが,
殆どの曲ではギターが1本しか聞こえません。
JBはツインギターが当たり前なのに…
そう,本来ギターを弾いているはずの
アルフォンソ「カントリー」ケラムがベースを弾いているのです。
(スウィートチャールズは,加入したばかりで一部の曲でしか演奏していないようです)
ベース自体は結構達者な演奏ですが,1本しかギターが聞こえないのは,曲によっては(特にcold sweat)
ちょっとお間抜けなので残念ながら1点減点.
1968年はJB's史上最強メンバーがそろっていたはずなので,
よりによってこんなメンバー交代の狭間みたいな時期が
ライブ録音されていたことが残念無念。中盤でtighten upが演奏されていますが,
ここでのclyde stubblefield,凄過ぎます。
あと,maceoのMCが今と全く同じ芸風で笑えました
よーく聞くと分かるのですが,
殆どの曲ではギターが1本しか聞こえません。
JBはツインギターが当たり前なのに…
そう,本来ギターを弾いているはずの
アルフォンソ「カントリー」ケラムがベースを弾いているのです。
(スウィートチャールズは,加入したばかりで一部の曲でしか演奏していないようです)
ベース自体は結構達者な演奏ですが,1本しかギターが聞こえないのは,曲によっては(特にcold sweat)
ちょっとお間抜けなので残念ながら1点減点.
1968年はJB's史上最強メンバーがそろっていたはずなので,
よりによってこんなメンバー交代の狭間みたいな時期が
ライブ録音されていたことが残念無念。中盤でtighten upが演奏されていますが,
ここでのclyde stubblefield,凄過ぎます。
あと,maceoのMCが今と全く同じ芸風で笑えました
2010年5月20日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
この時代ならではと思われる熱気!+ この時期のJBとバンドの脂のノリ具合 = ものすごい熱さのライブ/ライブ盤となってます。
冒頭のイントロダクションにつづいてJBが歌う「If I Rule the World」にノックアウトされたらあとはもうノンストップで熱狂のメドレー状態。
ツインギターでない、という指摘は鋭いなあ(自分でバンドをやっている人かなあ)と思いつつ、これだけの熱気溢れるライブ(今から40年以上前の)の録音をいま、こうして聴くことの出来るということ(≒ こんなもの凄い録音があるのに、リリースまでに気の遠くなるほどの時間がかかったこと)に万感の思いをおぼえます。
後半、ステージに戻ってくるJBを改めて紹介するMC(43秒間の「Introduction to Star Time!」)でもう我を忘れそうになり、JBがシャウトする瞬間にもうほかのことはなんにも気にならなくなります。ただただこのサウンド、グルーヴ、シャウトに降参して、身を委ねちまうのが一番幸せ。
このライブから感じるのは、ポジティブな男気。(この時代のJBにもの凄い影響を受けたというマイルス・デイヴィスも男気溢れる音楽を作っていったけど、マイルスの男気に常に影・シャドウの部分があったのと比べると、ここで聴けるJBの男気はどこまでもズッコーンとぶっとく突き抜けていく笑顔の爽快感の塊)
「いやあ、JBってやっぱりすごかった」(誰もがJBをすごいと言うけど、このライブを聴くと何がどうすごいのかが問答無用でわかる)、「いやあ、ソウルミュージックって素晴らしい」そして「うーん、いまこんなライブを演れる人達ってどこにいるのだろう?」と納得させてくれたり悩ませてくれたりするライブ盤。
一聴目はボーゼン。二聴目で感動。三回聴いたら宝物、と僕は思いました。
冒頭のイントロダクションにつづいてJBが歌う「If I Rule the World」にノックアウトされたらあとはもうノンストップで熱狂のメドレー状態。
ツインギターでない、という指摘は鋭いなあ(自分でバンドをやっている人かなあ)と思いつつ、これだけの熱気溢れるライブ(今から40年以上前の)の録音をいま、こうして聴くことの出来るということ(≒ こんなもの凄い録音があるのに、リリースまでに気の遠くなるほどの時間がかかったこと)に万感の思いをおぼえます。
後半、ステージに戻ってくるJBを改めて紹介するMC(43秒間の「Introduction to Star Time!」)でもう我を忘れそうになり、JBがシャウトする瞬間にもうほかのことはなんにも気にならなくなります。ただただこのサウンド、グルーヴ、シャウトに降参して、身を委ねちまうのが一番幸せ。
このライブから感じるのは、ポジティブな男気。(この時代のJBにもの凄い影響を受けたというマイルス・デイヴィスも男気溢れる音楽を作っていったけど、マイルスの男気に常に影・シャドウの部分があったのと比べると、ここで聴けるJBの男気はどこまでもズッコーンとぶっとく突き抜けていく笑顔の爽快感の塊)
「いやあ、JBってやっぱりすごかった」(誰もがJBをすごいと言うけど、このライブを聴くと何がどうすごいのかが問答無用でわかる)、「いやあ、ソウルミュージックって素晴らしい」そして「うーん、いまこんなライブを演れる人達ってどこにいるのだろう?」と納得させてくれたり悩ませてくれたりするライブ盤。
一聴目はボーゼン。二聴目で感動。三回聴いたら宝物、と僕は思いました。
2013年1月18日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
うーん。ホントにカッコいい!ヤバい!サイコー!ノリノリ!最強!!!
2005年4月13日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
こんなすごい実況録音盤が、なぜ30年近くも未発表になっていたのか・・・。
理由はすべて、この一枚のCDの中にある。
音楽が時代と闘っている。そして時に音が空間を支配するスリリングな瞬間の連続。完全に観衆が主役で、それに呼応し怒りを抑えようとするがどうしてもそうはならない演奏が、この時代性を見事に切り取っている。
これぞドキュメンタリー、これぞライブレコーディングだろう。
よりにもよってケネディが散ったダラスでの8月の記録。チャックDもライナーで当時の背景について触れているように、キング牧師が4月に、そして「アメリカ最後の希望の星」ロバート・F・ケネディまでもが6月にヤラれた激動の1968年。恐らくレコード会社や体制側は時代性を考慮して、このライブを30年近く封印していたのではないか・・。そんな邪推でもしたくなるのが人情ってもんだ。
この一枚のダラスの熱い夜の前では、どんなライブ盤でも物足りなくなってくる。ニクソン支持で大きく失速し、黒人コア支持層を失う前の、JB最後の華麗なる舞。これが永久に未発表だったら・・なんてことを考えると、これはいち黒人音楽の闘いの歴史の喪失では済まされない。悪かったJBよ、うーんゲロッパ。
サム・クックといい、JBといい、マイルスといいジミといい、なぜ当時の黒人がショービジネスの枠組みの中で闘わなくてはならなかったのか。
そして、彼らは勝利は出来たのか。
エリントンが奏でた「A列車」に飛び乗ったのは、一体誰だったのか?
これ聞いてなきゃ、黒人音楽聞いてないのとおんなじだよ。
理由はすべて、この一枚のCDの中にある。
音楽が時代と闘っている。そして時に音が空間を支配するスリリングな瞬間の連続。完全に観衆が主役で、それに呼応し怒りを抑えようとするがどうしてもそうはならない演奏が、この時代性を見事に切り取っている。
これぞドキュメンタリー、これぞライブレコーディングだろう。
よりにもよってケネディが散ったダラスでの8月の記録。チャックDもライナーで当時の背景について触れているように、キング牧師が4月に、そして「アメリカ最後の希望の星」ロバート・F・ケネディまでもが6月にヤラれた激動の1968年。恐らくレコード会社や体制側は時代性を考慮して、このライブを30年近く封印していたのではないか・・。そんな邪推でもしたくなるのが人情ってもんだ。
この一枚のダラスの熱い夜の前では、どんなライブ盤でも物足りなくなってくる。ニクソン支持で大きく失速し、黒人コア支持層を失う前の、JB最後の華麗なる舞。これが永久に未発表だったら・・なんてことを考えると、これはいち黒人音楽の闘いの歴史の喪失では済まされない。悪かったJBよ、うーんゲロッパ。
サム・クックといい、JBといい、マイルスといいジミといい、なぜ当時の黒人がショービジネスの枠組みの中で闘わなくてはならなかったのか。
そして、彼らは勝利は出来たのか。
エリントンが奏でた「A列車」に飛び乗ったのは、一体誰だったのか?
これ聞いてなきゃ、黒人音楽聞いてないのとおんなじだよ。
他の国からのトップレビュー
james raber
5つ星のうち5.0
Great Product
2023年1月27日にアメリカ合衆国でレビュー済みAmazonで購入
As described. condition was excellent and very well packaged for shipping
Darrin Lusk
5つ星のうち5.0
One Two Three Uhhhh
2022年10月3日にカナダでレビュー済みAmazonで購入
That’s where it’s at
Christian
5つ星のうち5.0
Spettacolo
2021年4月16日にイタリアでレビュー済みAmazonで購入
Splendida copertina a libro che contiene 2 dischi di ottima fattura! Molto buona la resa sonora
JM67
5つ星のうち5.0
Excelente directo del gran James Brown!
2021年3月4日にスペインでレビュー済みAmazonで購入
Fantástico directo del gran James Brown en Dallas.
La grabación tiene un sonido muy aceptable para los medios de la época. La voz de Brown te acaba erizado la piel.
Muy buen precio para el calibre de la música.
La grabación tiene un sonido muy aceptable para los medios de la época. La voz de Brown te acaba erizado la piel.
Muy buen precio para el calibre de la música.
JM67
2021年3月4日にスペインでレビュー済み
La grabación tiene un sonido muy aceptable para los medios de la época. La voz de Brown te acaba erizado la piel.
Muy buen precio para el calibre de la música.
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Amazon Kunde
5つ星のうち5.0
gut und schnell
2019年1月24日にドイツでレビュー済みAmazonで購入
super und schnell, gerne wieder