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6曲を収録する72年録音のオリジナル盤に、未発表の10テイクを追加したのが本作だ。メンバーはコリア(エレクトリックピアノ)のほか、ジョー・ファレル(フルート、ソプラノサックス、テナーサックス)、スタンリー・クラーク(ウッドベース、エレクトリックベース)、アイアート・モレイラ(ドラムス、パーカッション)、フローラ・プリム(ヴォーカル、パーカッション)。当時、クラークのベースは音のキレ、前のめりの強烈なノリが革命的に新しかった。また、コリアのエレクトリックピアノには、甘酸っぱい優しさとともに、一気に天まで駆けあがるような瞬発力があった。ロドリーゴの『アランフェス協奏曲』第2楽章をイントロに使った「スペイン」は、コリアの曲のなかでも特によく知られており、多くのミュージシャンにカバーされている。(松本泰樹)