1772年、j c バッハ円熟期の作。モーツアルトの作品かと間違うほど、同時期のモーツアルトのものと似ている。旋律ののびやかさ、センスのよさ、全体のまとまりのよさなど、モーツアルトが一番とは思わないが、モーツアルトのようにすばらしい。
1772年といえば、モーツアルトはルーチョ・シッラを書いているが、モーツアルトは、すでにもう少し先をいっている気がする。しかし、モーツアルトがこの大先輩を手本にしたことはたぶん間違いないんだろうと思う。
演奏は、古楽器をつかった華々しいもの、管楽器をふんだんに使った音色も美しい。歌手もすばらしい。