映画『スワロウテイル』で、CHARA演じるグリコが結成する架空の無国籍バンド「YEN TOWN BAND」のデビューアルバムである。 音楽プロデュース&アレンジは、MY LITTLE LOVERの小林武史が担当。彼が理想とするバンドをここに誕生させている。中音域を駆使した厚みのあるバンドサウンドに乗せ、CHARAの繊細でメロディアスな歌声が、せつないほど優しい響きを奏でている。彼女流にチャーミングに表現された英語の楽曲、スタンダードな名曲も聴きどころ。粒ぞろいの楽曲と、力強くもはかなげな、このバンドならではの無国籍な魅力に浸れる作品だ。(海老原澄画)
バンドとしては企画物に分類されるのだろうけれど、この一枚を聴くとどうしてもYEN TOWN BAND名義でなくてもいいから、Cahara、小林二人の合作をもっと聴いてみたいと思わずには居られない一枚。 8番のマイウェイは、原作の中でも度々登場し、グリコの歌唱力の高さが発覚するという名シーンで歌われた楽曲でもあります。原作を知らなくても楽しめるし、原作を知っていれば、様々なシーンを回想しながら聴く事が出来るでしょう。