過去のアルバムのボツ曲で構成されたアルバムだが、これがアウトテイクか!?と思えるような良曲のオンパレードだ。
まず、会場の熱気がムンムン伝わってくるライブ音源の3がいい。4のような激情ロックバラードは今のミュージックシーン歌える人がどれだけいるだろうか。『THE RIVER』のレアトラックである5.6.7とも、張り裂けそうなブルースのヴォーカルに耳が釘付け(?)になるストレートナンバー。Eストリートバンド再結成ツアーのオープニングで披露された9も疾走感あふれて最高だ。
なんとも力強く胸にキュンとくるロックチューンの数々がここに収められてる。
レアトラック集『TRACKS』から18曲が厳選されたものだが、『TRACKS』はあまりにもヴォリュームが多すぎて、個人的にこちらのほうがアルバムとして好き。
これだけの良曲をぶちまけられると、もう言葉が出ない。
レアトラック集という範疇に埋もれてはいけないアルバムだ。
スプリングスティーン初心者の人にも、是非お薦めしたい。