ヘンリー・カウの音楽は、部屋の照明を消してシェードランプをひとつだけつけてヘッドフォンで聴いてみてください。
それはそれは素晴らしい奇妙な幻想音宇宙へいざなってくれます。
リマスターSHM盤により分離度がよりいっそうよくなった音がヘッドフォンの中を駆け巡ります。
音の空間処理が抜群でリバーブがかけられていない音は耳元で爽快に奇妙に響きます。
フレッド・フリスのギター特殊奏法を想像しながら聴くことも楽しみのひとつになります。
木管のブレスも聞こえてきそうなクリアなサウンドに嬉しくなってしまいます。
ヘンリー・カウは40数年前から愛聴しておりますが、決して飽きたことはありません。
本物のアーティストが本気で創りあげたものは、時代や流行を超越していて根っこが深いものです。
この2ndは木管のリンジー・クーパーのバスーンの表情が音楽の色を特徴付けており、
特に2曲目でのロック史において初めてであろうバスーンのインプロヴィゼーションは、
ゴツゴツした音選びで色彩あざやかな緩急のある音空間を演出しています。
また、このアルバムでのクリス・カトラーのドラムスの音質は、以降の作品のような硬い音ではなく
人間味溢れる歌うような肉厚な音で、ステレオ感も驚異的で私的には一番好きなカトラーのドラミングです。
Unrest
仕様 | 価格 | 新品 | 中古品 |
CD, インポート, 2005/6/21
"もう一度試してください。" | インポート | ¥2,556 | ¥1,080 |
CD, 2024/3/25
"もう一度試してください。" | CD | ¥3,500 | ¥3,150 |
CD, オリジナルレコーディングのリマスター, インポート, 1999/6/22
"もう一度試してください。" | オリジナルレコーディングのリマスター, インポート |
—
| ¥5,395 | — |
CD, インポート, 1991/4/8
"もう一度試してください。" | インポート |
—
| ¥7,764 | ¥980 |
CD, リミックス含む, インポート, 2017/3/10
"もう一度試してください。" | インポート, リミックス含む |
—
| ¥8,272 | ¥6,242 |
CD, リミックス含む, インポート, 2017/3/10
"もう一度試してください。" | インポート, リミックス含む |
—
| — | ¥1,100 |
CD, 2015/6/25
"もう一度試してください。" | 通常盤 |
—
| — | ¥3,350 |
この商品を見た後にお客様が購入した商品
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曲目リスト
1 | Bittern Storm Over Ulm |
2 | Half Asleep; Half Awake |
3 | Ruins |
4 | Solemn Music |
5 | Linguaphonie |
6 | Upon Entering The Hotel Adlon |
7 | Arcades |
8 | Deluge |
登録情報
- メーカーにより製造中止になりました : いいえ
- 製品サイズ : 13.97 x 12.55 x 1.14 cm; 80.32 g
- メーカー : East Side Digital
- EAN : 0021561814127
- レーベル : East Side Digital
- ASIN : B00000J7XJ
- ディスク枚数 : 1
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2016年9月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2019年10月5日に日本でレビュー済み
74年発表の2nd。1st発表後のツアーの後、ジェフ・リーが脱退しコーマスにも参加していたリンゼイ・クーパー(ob)が参加したが、アルバム完成後すぐに脱退してしまった。
1.はスカスカのロックっぽいドラムスにフリーなギターが絡み、刻々と変化するサックスを中心とした管楽器によるリフが曲を引っぱっていく。取り留めがないようだが、全体としては非常にポップに響く魅力的な曲。2.は中期のソフト・マシーンに通じるインプロを中心とした曲だが、突然甘美なフレーズが登場するあたり、かなりきちんと作曲された曲のような気がする。3.はノイズ・スレスレのギターと狂ったかのような管楽器、ビートをほとんど刻まないドラムスをクールなピアノがうまくまとめている感じの危なげな美しさを持った曲だが、中盤以降は弦楽器と管楽器による室内楽+マリンバとドラムスによるユニゾンという曲になる。場面変化が非常におもしろく、こちらもかなり緻密に作曲されているようだ。4.は管楽器による不協和音を適所に配した室内楽風の曲。男女混成によるヴォイスが刺激的だ。クラシック/現代音楽と言ってよい曲だと思う。5.はフリー。6.もドラムスとベースを中心としたフリーっぽい演奏にサックスによるブラス・セクションが絡む珍妙な曲。中盤以降はギターのインプロも絡む。つかみどころがないようだが、こういった曲こそが最もカウらしい。以降も様々なフリー演奏が聞かれるが、そのどれもが非常に刺激的だ。音の一つ一つが強い印象を残し、結果として何も残らないかのような無の境地すら感じさせる。ラストの曲は正にそんな感じ。
前半に緻密に作曲された楽曲、後半にフリー演奏を中心に構成された楽曲を配した内容になっているが、一聴した限りではほとんど差異を感じさせない。極論を融和して一つの統一感を出した芸術性の高い見事な作品であるが、一般受けはしないだろう。しかしながら狂気性すら感じさせる音世界は一聴の価値はある。あくまでも音楽マニア向けだが自分が該当すると思うのであれば必聴。
1.はスカスカのロックっぽいドラムスにフリーなギターが絡み、刻々と変化するサックスを中心とした管楽器によるリフが曲を引っぱっていく。取り留めがないようだが、全体としては非常にポップに響く魅力的な曲。2.は中期のソフト・マシーンに通じるインプロを中心とした曲だが、突然甘美なフレーズが登場するあたり、かなりきちんと作曲された曲のような気がする。3.はノイズ・スレスレのギターと狂ったかのような管楽器、ビートをほとんど刻まないドラムスをクールなピアノがうまくまとめている感じの危なげな美しさを持った曲だが、中盤以降は弦楽器と管楽器による室内楽+マリンバとドラムスによるユニゾンという曲になる。場面変化が非常におもしろく、こちらもかなり緻密に作曲されているようだ。4.は管楽器による不協和音を適所に配した室内楽風の曲。男女混成によるヴォイスが刺激的だ。クラシック/現代音楽と言ってよい曲だと思う。5.はフリー。6.もドラムスとベースを中心としたフリーっぽい演奏にサックスによるブラス・セクションが絡む珍妙な曲。中盤以降はギターのインプロも絡む。つかみどころがないようだが、こういった曲こそが最もカウらしい。以降も様々なフリー演奏が聞かれるが、そのどれもが非常に刺激的だ。音の一つ一つが強い印象を残し、結果として何も残らないかのような無の境地すら感じさせる。ラストの曲は正にそんな感じ。
前半に緻密に作曲された楽曲、後半にフリー演奏を中心に構成された楽曲を配した内容になっているが、一聴した限りではほとんど差異を感じさせない。極論を融和して一つの統一感を出した芸術性の高い見事な作品であるが、一般受けはしないだろう。しかしながら狂気性すら感じさせる音世界は一聴の価値はある。あくまでも音楽マニア向けだが自分が該当すると思うのであれば必聴。
2006年9月22日に日本でレビュー済み
リリース当時、「不安」という直訳とはいえいかにも購買意欲を萎えさせる邦題で日本盤が出ていました。
ヤードバーズの曲をモチーフにした1曲目やヘンリーカウの代表曲である「Ruins」など楽曲は粒ぞろい、アナログB面のインプロ系の曲も緻密な構成と素晴らしいバンドアンサンブルで飽きさせません。
靴下3部作の中では私はこれがいちばん好きです。
ヤードバーズの曲をモチーフにした1曲目やヘンリーカウの代表曲である「Ruins」など楽曲は粒ぞろい、アナログB面のインプロ系の曲も緻密な構成と素晴らしいバンドアンサンブルで飽きさせません。
靴下3部作の中では私はこれがいちばん好きです。
2015年11月9日に日本でレビュー済み
ヘンリーカウの2nd。アヴァンギャルド系では間違いなく三本の指には入る名盤です。とくにリズム隊のカトラーのドラムとグリーブスのベースがうますぎて笑えます(笑)この二人がグルーブ感を作り出してるのは間違いないでしょう。
これほど即興演奏に聞こえて実はきちんと練られたアレンジってなかなかないんじゃないですかね?とにかく、ジャズロック、プログレ、アヴァンギャルドが好きな方絶対外せないアルバムです。
これほど即興演奏に聞こえて実はきちんと練られたアレンジってなかなかないんじゃないですかね?とにかく、ジャズロック、プログレ、アヴァンギャルドが好きな方絶対外せないアルバムです。
2011年7月7日に日本でレビュー済み
"Bittern Storm over Ulm"
"Ruins"
が◎。
"Ruins"
が◎。
2010年3月1日に日本でレビュー済み
わたしをアバンギャルドに連れて行ってくれた「先生」のようなアルバム。リンゼイ・クーパー(バスーン、オーボエ)が加入して起こったメンバー間の科学変化を記録したドキュメントとも言えます。Unrestは、ヘンリー・カウがこの後、ヨーロッパ全域に拡大させるポピュラー音楽革命の前提となる基本認識と言えます。が、本当は4曲しかできていなかったにも関わらずスタジオ入りせずにいられなかった不安も表しているのかもしれません。リンゼイにいたっては、虫歯を抜いて出血しながら録音にのぞんだ、ということなので。
5曲め以降がインプロビゼーションになります。意図したことではなく、本当に曲ができなかったかららしいです。テープ操作やエフェクト処理も含めて何でもトライしている感じです。何曲かはオーバーダブも施していません。フレッド・フリスにいたっては、ギターと弦を担当しているので大忙しだったでしょう。好きな曲は「Deluge」で、曲の進行につれどんどん暗くなっていきます。
中では、「Ruins」の出来が傑出しています。リンゼイの加入がグループに欠かせないものだったことがわかります。大団円でメンバーのアンサンブルになります。その瞬間の感動は並み大抵のものでありません。好きですね、こういうの。クリス・カトラーのドラミングは特にクセになりますね。
5曲め以降がインプロビゼーションになります。意図したことではなく、本当に曲ができなかったかららしいです。テープ操作やエフェクト処理も含めて何でもトライしている感じです。何曲かはオーバーダブも施していません。フレッド・フリスにいたっては、ギターと弦を担当しているので大忙しだったでしょう。好きな曲は「Deluge」で、曲の進行につれどんどん暗くなっていきます。
中では、「Ruins」の出来が傑出しています。リンゼイの加入がグループに欠かせないものだったことがわかります。大団円でメンバーのアンサンブルになります。その瞬間の感動は並み大抵のものでありません。好きですね、こういうの。クリス・カトラーのドラミングは特にクセになりますね。
2011年10月27日に日本でレビュー済み
イギリス、カンタベリー系を代表するバンド、ヘンリー・カウの2nd。1974年作
ケンブリッジ大学の学生であったフレッド・フリス、ティム・ホジキンソンによって結成、
その後、ジョン・グリーブス、クリス・カトラーらが加わり本格的に活動を開始し、
アンサンブルを重視したフリーキーな演奏と、思想的な側面を併せ持った独自の音楽性を作り上げてゆく。
2作目となる本作ではサックス奏者のジェフ・リーに代わり、バスーン、オーボエ奏者のリンゼイ・クーパーが加入、
フリーキーなジャズロック風味に加え、より現代音楽的な複雑さを際立たせた、唯一無二の演奏を聴かせる。
優雅なクラシカルさと、毒気をはらんだ底のしれない不気味さは、チェンバーロック的でもあり、
ART BEARSやSLAPP HAPPYなどと同様に、芸術性を備えた遊び心がたっぷりの傑作。
ケンブリッジ大学の学生であったフレッド・フリス、ティム・ホジキンソンによって結成、
その後、ジョン・グリーブス、クリス・カトラーらが加わり本格的に活動を開始し、
アンサンブルを重視したフリーキーな演奏と、思想的な側面を併せ持った独自の音楽性を作り上げてゆく。
2作目となる本作ではサックス奏者のジェフ・リーに代わり、バスーン、オーボエ奏者のリンゼイ・クーパーが加入、
フリーキーなジャズロック風味に加え、より現代音楽的な複雑さを際立たせた、唯一無二の演奏を聴かせる。
優雅なクラシカルさと、毒気をはらんだ底のしれない不気味さは、チェンバーロック的でもあり、
ART BEARSやSLAPP HAPPYなどと同様に、芸術性を備えた遊び心がたっぷりの傑作。
他の国からのトップレビュー
Cliente Amazon
5つ星のうち1.0
Rayón en un tema
2023年3月15日にスペインでレビュー済みAmazonで購入
Otra vez vuelvo a caer en las garras de Goodfellas que es una marca italiana que se encarga de la manufactura y distribución de estos discos de Henry Cow, así como por ejemplo el homónimo de Picchio Dal Pozzo. Lo chapuceros que son los de Goodfellas no tiene nombre. Os digo:
Henry Cow. Leg End: Pido una vez, rayón bestial en un tema, devuelvo el disco, pido otro, rayón en otro tema, el tercero ya bien.
Picchio Dal Pozzo. Todo el disco lleno de pequeñas rayitas que hace que suene todo el rato un refrito insoportable. Devuelvo el disco, ahora ya bien.
Ahora el Unrest de Henry Cow, otra vez rayón en un tema. Pido otro y cruzo los dedos.
Señores de Goodfellas. Control de calidad por favor, no sean tan chapuceros
Henry Cow. Leg End: Pido una vez, rayón bestial en un tema, devuelvo el disco, pido otro, rayón en otro tema, el tercero ya bien.
Picchio Dal Pozzo. Todo el disco lleno de pequeñas rayitas que hace que suene todo el rato un refrito insoportable. Devuelvo el disco, ahora ya bien.
Ahora el Unrest de Henry Cow, otra vez rayón en un tema. Pido otro y cruzo los dedos.
Señores de Goodfellas. Control de calidad por favor, no sean tan chapuceros
Cliente Amazon
2023年3月15日にスペインでレビュー済み
Henry Cow. Leg End: Pido una vez, rayón bestial en un tema, devuelvo el disco, pido otro, rayón en otro tema, el tercero ya bien.
Picchio Dal Pozzo. Todo el disco lleno de pequeñas rayitas que hace que suene todo el rato un refrito insoportable. Devuelvo el disco, ahora ya bien.
Ahora el Unrest de Henry Cow, otra vez rayón en un tema. Pido otro y cruzo los dedos.
Señores de Goodfellas. Control de calidad por favor, no sean tan chapuceros
このレビューの画像
Utogoro
5つ星のうち5.0
Gran disco
2020年9月6日にイタリアでレビュー済みAmazonで購入
Ho apprezzato da sempre Frith e soci, ottima ristampa per una musica ancora attualissima. Amazon OK per tutto.
subpop200
5つ星のうち5.0
Henry Cow's Unrest. Su mejor álbum para mi, con un buen de tiempo sin imprimirse..!
2017年6月8日にメキシコでレビュー済みAmazonで購入
Inmejorable embalaje, tiempos y producto.
Increíble álbum del maestro Henry, con una gran interpretación del jazz a la Soft Machine, con algo de Zappa en el contexto sonoro, los metales de viento son una parte muy bien estudiada e interpretada, dan una atmósfera muy propia de la época clásica en la música.
Increíble álbum del maestro Henry, con una gran interpretación del jazz a la Soft Machine, con algo de Zappa en el contexto sonoro, los metales de viento son una parte muy bien estudiada e interpretada, dan una atmósfera muy propia de la época clásica en la música.
J. Tatum
5つ星のうち5.0
Classic
2015年9月17日に英国でレビュー済みAmazonで購入
Classic - a bit pretentious but that's how I like it