さて「Let your self go, let myself go」は名曲だ。上記に述べた特徴でスタイリッシュなキラーチューンに仕上がり、そして耳にも心地よい。 一方の「M」は隠れた名曲。主人公の素直な愛情はひたすらに光に満ち溢れていて、恋をスタートさせた喜びがいい。素敵なのは、彼女の存在の幸福が日常の隅々まで染み渡っている描写だ。何気ない日常が実はいちばん幸せなんだとは、誰かがよくいっていた。初々しさが貫かれた綺麗な曲だけに、その後二人の未来がどうなるのか気になるが、それはリスナー自身が描いてゆく物語になるのだろう。「M」の頭文字を持つ恋人を持つ人には思いで深い曲になるのかも。