バド・パウエル’57とあるから57年の録音かと思ってしまうが、実際は54年、55年の録音が収められている。
’57というのは、このアルバムが発売された年とのこと。このへんの発想は我々にはないアメリカンなものである。
2はパウエル絶不調の演奏として知られるもの。
「壮絶な〜」とか「狂気に満ちた〜」などという評論家の表現がつくのだが、たしかに絶不調には違いないがそこまでの最大級?の表現がつく演奏なのか?
それとも自分が駄耳なのでそう思うのか。
概してアルバム後半は調子の良い演奏だ。
あえてこの時期のパウエルを聴こうかというリスナーには、いいアルバムだと思う。
枯れたパウエルを味わえる。