中学生のときは、ひたすら暗くて地味なアルバムだと思って聴いていたけど、
中年もかなりたってから聴きなおすと、佳作もちりばめられており、味のある
シブイアルバムだと惚れ直しています。
年齢を持ち出すのはズルイけど、50になって「あー、これいいなあ」と
しみじみします。薄暗い部屋でぼんやり夜に一人で聴いていると、
「ポールもビートルズできっと疲れたんだろうなあ・・・」なんて、
勝手な思い込みをしながら浸っています。
自分は50になってこのアルバムを受け入れられるようになったけど、
そう考えると20代で世界を席巻したポール・マッカートニーと言う人の
精神性は常人では考えられない早熟性、成熟度だったのだなあ、などと
思い、あらためて驚愕するのです。