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スウェーデンのポップスターWannadiesは、同郷のCardigansといくつかの共通点がある。一つには、彼らの曲はTVのCMに使われることが多い。たとえばこのアルバムの中では、明るい『You And Me Song』や、幸せも悲しみも感じるほろ苦い『Hit』などだ。二つ目には、 両者はいずれも、軽く弾むように明るい雰囲気の1960年代風のポップスからスタートしているが、後に独自の深い音楽を作り上げている。両者ともロックに影響を受けた世代だ。これは、1996年の『Bagsy Me』がそれ以降の作品よりもより柔らかく、シアトルのPosiesやBuzzcocksの影響を受けているということでもある。そして三つ目に、両者ともイギリスでデビュー・アルバムをリリースしたのだが、それが実質的なデビューではないということだ。これが後にファンを混乱させている。『Bagsy Me』には上記のようなシングルが主に収録されている。9分の大作『That's All』は特に素晴らしく、メルボルンで日光浴を楽しんでいるのと同じくらい心地良く、10回聴いても飽きない。Everett True