クリスチークのテナーを聴くには持ってこいのアルバム。
クリスの包み込むような暖かいテナーサウンドで肩の力を入れずに楽しめる。
注目なのはピアノレスで、ギターのカートローゼンウィンケルが終始コンピングに務めていることかと。特にエフェクトもせず、王道にJAZZをプレイしているのもききどころ。

内容はオーソドックスなバラード寄りのスタンダード選曲だが、新鮮味を持って聴けるのはやはり現代のJAZZを牽引するメンバーだからなし得ることだと思う。

もう10年以上経つアルバムだが色褪せることのない名盤です。

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I氏

こんなウクレレ・アルバムを待っていた

2011年8月11日に日本でレビュー済み

一昔前に比べれば、最近は音楽イベントやインターネット上でいろいろなウクレレ奏者の演奏に触れる機会が増えた。けれど、奇をてらった曲芸のような演奏や郷愁に寄添ったゆるい演奏が目立つばかりで、大人の鑑賞に耐えるような質の高いウクレレ・ミュージックはあまりにも少ない。

そんな現状の中、このCDで聞く事のできる森氏の演奏は郡を抜いて素晴らしい！

ギターやピアノでは決して得られないウクレレ独特のユニークなコードワーク。そして、軽やかでスピード感あふれる単音のラインをも自在に駆使してとても洗練された美しい音楽を構築することに成功している。きわめてオーソドックスなウクレレの音色がピアノ・トリオのバックと融合して古今東西唯一無二のクリアーでエキサイティングな新しい形のジャズが誕生した。

思えば、ずっと長い間こんなしゃれたウクレレ・ジャズのアルバムを待ち望んでいたような気がする。

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ＡＹＡ

大人のウクレレ

2011年8月5日に日本でレビュー済み

ウクレレと言えば、どちらかというと伴奏楽器でハワイアンを思い浮かべる人が多いと思うが、このＣＤは全くのＪＡＺＺです。ＣＤ売り場だったらＪＡＺＺセクションにあるはずです（笑）。『音楽は色気だ』というのは森氏の言葉だが、このＣＤは、ウクレレのやわらかく軽い音色でありながら、大人の色気が漂う珠玉の作品集です。全９曲中、６曲目の『It Don't Mean A Thing』では、森嘉彦がすばらしスティールギターを披露していてこれも必見、いや必聴。

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NAS

正統派ジャズをウクレレで

2011年8月17日に日本でレビュー済み

ジャケットのトロピカル感が全く無いわけではないですが、ハワイアンを期待すると外すかも。
スタンダードと呼ばれるジャズナンバーとボサノバを、ウクレレ＋トリオで演奏したクールな１枚。
ウクレレの表現力の多彩さと、音色の力強さに驚きました。

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