世にリード奏者は星の数ほどいるけれど、楽器で話ができる奴はそうはいない。
「達者」な演者はたくさんいるが、楽器で笑ったり泣いたりできる奴はほとんどいない。
いや、楽器で話しているんじゃない。まさにドルフィーは「話している」。
皆さんの先のレビューにある通り、You don't know what love is は、はかなく素晴らしい。
どっと胸にノスタルジーがおそってくる。何か懐かしいにおいまでしてくる。部屋の空気が変わる。
人の脳はものの本によると、1割から2割程度しか使われていないらしい。
同じようにそこらの演者は楽器の1〜2割しか楽器を鳴らしていないのではないかとすら思ってしまう。
管のポテンシャルを引き出していない。ドルフィーのプレイはまさに脳を100%使って思考している人のようだ、
といったらほめ過ぎか。
マイルスは彼の演奏を聴き、足を踏まれたみたいな演奏、とのたまったようだが、
さすがの帝王マイルスも聞き損ったか?それとも妬みなのか。
マイルスが帝王、エリントンが伝道師、コルトレーンが求道者だとしたら
ドルフィーはまさに「仙人」。横溝正史の「悪魔が来りて笛を吹く」ならぬ「仙人来りて笛を吹く」だ。
すさまじい集中力を感じるとともに、僕にはどこか不思議な軽やかさやおかしみも感じるのだが・・・
空気の「響き」に対して真摯でありながら、大空を舞う鳥のような演奏だ。
そして、ちゃんとトータルサウンドを意識している。
難解な演奏などと言われがちなドルフィーだが、そんなことはない。out to lunchを聴いてびびってしまってはいけない。
空気を揺るがす管の響き、そして有名な最後の言葉を残して彼は逝ってしまったが
彼が残した音のレガシー(遺産)をいつでも楽しめることの喜びをこのアルバムでかみしめよう。
Last Date
仕様 | 価格 | 新品 | 中古品 |
CD, CD, インポート, 2021/11/26
"もう一度試してください。" | CD, インポート | ¥1,870 | — |
CD, インポート, 2008/3/3
"もう一度試してください。" | インポート |
—
| ¥4,717 | ¥500 |
CD, インポート, 1989/6/20
"もう一度試してください。" | インポート | — | ¥400 |
CD, CD, インポート, 1991/11/12
"もう一度試してください。" | CD, インポート |
—
| — | ¥420 |
CD, 1986/1/1
"もう一度試してください。" | [CD, 1986/1/1] |
—
| — | ¥500 |
CD, 限定版, SHM-CD, 2008/5/28
"もう一度試してください。" | SHM-CD, 限定版 | — | ¥1,462 |
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曲目リスト
1 | Epistrophy |
2 | South Street Exit |
3 | The Madrig Speaks, the Panther Walks |
4 | Hypochristmutreefuzz |
5 | You Don't Know What Love Is |
6 | Miss Ann |
登録情報
- メーカーにより製造中止になりました : いいえ
- 製品サイズ : 14.2 x 12.7 x 1.09 cm; 89.87 g
- メーカー : Verve
- EAN : 0731451012426
- 製造元リファレンス : 731451012426
- オリジナル盤発売日 : 1991
- SPARSコード : AAD
- レーベル : Verve
- ASIN : B000025BHR
- ディスク枚数 : 1
- Amazon 売れ筋ランキング: - 279,774位ミュージック (ミュージックの売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
カスタマーレビュー
星5つ中4.4つ
5つのうち4.4つ
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2014年1月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2014年10月19日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ステレオが片寄っていて、ヘッドホンで聞くのはオススメ出来ません....
曲は良いのですが
曲は良いのですが
2022年11月9日に日本でレビュー済み
1964年6月2日、北オランダのスタジオにわずかなリスナーを入れてプライベート・ライブ風に録音
「ラストデイト」とあるように、ドルフィーの生前の最後の演奏を集めた最後のアルバム。それ自体は
事実だが、彼の純粋なリーダー・セッションというよりは、オランダのフリー・ジャズピアニスト、
ミシャ・メンゲルベルクのレギュラー・カルテットに、ドルフィーが参加したライブ演奏。
とはいっても、演奏されているのはドルフィーの曲であり、バンドもドルフィーを尊重し、
フィーチャーしているので、ドルフィーのアルバムということはできる。ミシャ・メンゲルベルクと、
ドラマーのハン・ベニンクは、のちにICPを結成し、フリー・スタイルなジャズを追求していく。
2枚組アルバム『The Complete Last Recordings』には、このライブの模様だけではなく、
6月11日のパリ公演(ドナルド・バードが共演)と、5月28日のレコーディング(ケニー・ドリューと
共演)が計9曲収録されている。これら9曲は、1曲を除いてドルフィーのオリジナル曲であり、
その1曲がコルトレーンの「ナイーマ」(15分以上かけて演奏される)なのだから、聴かない
わけにはいかない貴重なものとなっている。こちらはもちろん星5の内容となっている。
通常盤『Last Date』は、ジャケットも素人の水彩画みたいで冴えないが、『The Complete』は
渋いドルフィーのモノクロ写真で決めている。
ドルフィーの足取りを追うと、彼は1964年、ミンガスの欧州ツアーに同行し、そこから離脱した
のが4月末。事前にミンガスに、自分はツアー後欧州に止まると告げていた。自分のバンドを組んで
活動を展開する。アメリカからは、盟友ブッカーリトルが逝去した後に、”これぞ!”というトラン
ペッター、ウディ・ショーが現れたので、ドルフィーはショーに「落ち着いたら呼び寄せる」と
話していた。またMJQのジョン・ルイスのオーケストラとの共演や、アルバート・アイラーとの
共演も計画されていた。
このアルバムの演奏を聞くと、ドルフィーは落ち着いている。「本番はこれからだから」と
手馴しのつもりで臨んでいたのかもしれない。だからバックバンドの人選にさほどストレスも
なかっただろう。フリーなミュージックにアメリカよりもよほど理解のある欧州で、活動して
いくこと、その明るい未来を感じさせる。多分、ECMあたりを中心にすごいアルバムを何枚も
作っていたはず。もしかしたらキース・ジャレットと意気投合していたかもしれない。
エリック・ドルフィーがいたというだけで、ジャズという音楽がキラキラしたものになっている。
なんともしんみりした気分にリスナーをさせてくれる(してしまう)、彼の贈り物。
「ラストデイト」とあるように、ドルフィーの生前の最後の演奏を集めた最後のアルバム。それ自体は
事実だが、彼の純粋なリーダー・セッションというよりは、オランダのフリー・ジャズピアニスト、
ミシャ・メンゲルベルクのレギュラー・カルテットに、ドルフィーが参加したライブ演奏。
とはいっても、演奏されているのはドルフィーの曲であり、バンドもドルフィーを尊重し、
フィーチャーしているので、ドルフィーのアルバムということはできる。ミシャ・メンゲルベルクと、
ドラマーのハン・ベニンクは、のちにICPを結成し、フリー・スタイルなジャズを追求していく。
2枚組アルバム『The Complete Last Recordings』には、このライブの模様だけではなく、
6月11日のパリ公演(ドナルド・バードが共演)と、5月28日のレコーディング(ケニー・ドリューと
共演)が計9曲収録されている。これら9曲は、1曲を除いてドルフィーのオリジナル曲であり、
その1曲がコルトレーンの「ナイーマ」(15分以上かけて演奏される)なのだから、聴かない
わけにはいかない貴重なものとなっている。こちらはもちろん星5の内容となっている。
通常盤『Last Date』は、ジャケットも素人の水彩画みたいで冴えないが、『The Complete』は
渋いドルフィーのモノクロ写真で決めている。
ドルフィーの足取りを追うと、彼は1964年、ミンガスの欧州ツアーに同行し、そこから離脱した
のが4月末。事前にミンガスに、自分はツアー後欧州に止まると告げていた。自分のバンドを組んで
活動を展開する。アメリカからは、盟友ブッカーリトルが逝去した後に、”これぞ!”というトラン
ペッター、ウディ・ショーが現れたので、ドルフィーはショーに「落ち着いたら呼び寄せる」と
話していた。またMJQのジョン・ルイスのオーケストラとの共演や、アルバート・アイラーとの
共演も計画されていた。
このアルバムの演奏を聞くと、ドルフィーは落ち着いている。「本番はこれからだから」と
手馴しのつもりで臨んでいたのかもしれない。だからバックバンドの人選にさほどストレスも
なかっただろう。フリーなミュージックにアメリカよりもよほど理解のある欧州で、活動して
いくこと、その明るい未来を感じさせる。多分、ECMあたりを中心にすごいアルバムを何枚も
作っていたはず。もしかしたらキース・ジャレットと意気投合していたかもしれない。
エリック・ドルフィーがいたというだけで、ジャズという音楽がキラキラしたものになっている。
なんともしんみりした気分にリスナーをさせてくれる(してしまう)、彼の贈り物。
2014年2月26日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
使い古された言い回しだが、レコードを擦り切れるほど聞いた作品である。運転中に聞けるようになってうれしい。
2010年9月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
何を叫んでいるのか?
何に優しいのか?
ドルフィーに夢中だ。
何に優しいのか?
ドルフィーに夢中だ。
2003年10月28日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
CDの最後にドルフィーは
"When you hear music, after it's over, it's gone in the air. You can never capture it again."
といっています(書き写しただけです)。晩年といっても36歳ですから、随分若々しい声です。
私もこれまでいろんなジャズのCDを漁って来ましたが、本作を聴いて、自分がものごごろついた(?)頃からイメージしてきた「ジャズ」はこれだ!と思います。真に自由な演奏とは、アドリブとは?と探していた答えが、本作のドルフィーのバス・クラリネット、フルート、アルトサックスでのソロにあります。一曲めの諧謔味溢れるブロー。5曲めのスタンダードは、フルートに限らず、いろいろなジャズマンが取り上げる曲ですが、そのどれよりも造型的で、抽象的でありながらリリカル、う~ん、ジャズの妙味そのものみたいなアルバムです
"When you hear music, after it's over, it's gone in the air. You can never capture it again."
といっています(書き写しただけです)。晩年といっても36歳ですから、随分若々しい声です。
私もこれまでいろんなジャズのCDを漁って来ましたが、本作を聴いて、自分がものごごろついた(?)頃からイメージしてきた「ジャズ」はこれだ!と思います。真に自由な演奏とは、アドリブとは?と探していた答えが、本作のドルフィーのバス・クラリネット、フルート、アルトサックスでのソロにあります。一曲めの諧謔味溢れるブロー。5曲めのスタンダードは、フルートに限らず、いろいろなジャズマンが取り上げる曲ですが、そのどれよりも造型的で、抽象的でありながらリリカル、う~ん、ジャズの妙味そのものみたいなアルバムです
2015年3月6日に日本でレビュー済み
ワンホーンのシンプルな編成ゆえにドルフィーの異常さが際立つ
この人の「音」自体がもつ表現力が凄い
アルト・サックスの演奏は勿論、You don't know what love is での尺八のように鋭く、掠れた音を出すフルートも強烈
エリック・ドルフィーの音楽って熱狂的でもないし、冷たいわけでもない
独特の温度のシュールな世界
村上春樹じゃないけど、まさに「宇宙の場末のような音楽」だ
この人の「音」自体がもつ表現力が凄い
アルト・サックスの演奏は勿論、You don't know what love is での尺八のように鋭く、掠れた音を出すフルートも強烈
エリック・ドルフィーの音楽って熱狂的でもないし、冷たいわけでもない
独特の温度のシュールな世界
村上春樹じゃないけど、まさに「宇宙の場末のような音楽」だ
2014年8月3日に日本でレビュー済み
今ここに玉がある。
それを見たA氏が驚嘆の声を上げた。
「おお、なんと素晴らしい!」
「こんな玉は見たことがない!」
そこにB氏が通りかかった。B氏は玉の鑑定家として著名である。
「ほう、これはいいね。」
「そうでしょう。」とA氏。
そこへC氏が通りかかった。C氏は玉の収集家として著名である。
「A氏、どうしたんですか。おや、玉ですね。」
「そうです、いいでしょう」
C氏は正直言ってその玉を素晴らしい玉だとは思わなかった。完全な球形ではなくわずかに歪んでいるのがすぐに分かったからである。
C氏が感想を述べようとしたとき、鑑定家のB氏が言った。
「なかなかいいでしょう」
C氏は驚いたが、鑑定家として著名なB氏がいうのである、間違いない。
「ええ、なかなかいいですね。」
「名品です」とB氏。
C氏は内心釈然としなかったが、収集家として恥はかきたくない。
「博物館に収蔵しましょう。」
「それがいい、全く貴重なものだ」とB氏。
解散し、それぞれ家に帰って今日の出来事を思い返した。
A氏「なんと綺麗な色だろう、こんな綺麗な色を見たことがない。」
B氏「なんと綺麗な輝きか、私自身の姿が映るほどピカピカではないか。」
C氏「そうか、たとえ完全な球形でなくても、玉はいいのだな。これからは不完全な形の玉も収集しよう。しかし、どの程度のどういう形状の歪みがいいのだろうか。勉強しなければならない。」
この玉をエリック・ドルフィーという。或はセロニアス・モンクという。或は熊谷守一という、或は、、、、、、。
それを見たA氏が驚嘆の声を上げた。
「おお、なんと素晴らしい!」
「こんな玉は見たことがない!」
そこにB氏が通りかかった。B氏は玉の鑑定家として著名である。
「ほう、これはいいね。」
「そうでしょう。」とA氏。
そこへC氏が通りかかった。C氏は玉の収集家として著名である。
「A氏、どうしたんですか。おや、玉ですね。」
「そうです、いいでしょう」
C氏は正直言ってその玉を素晴らしい玉だとは思わなかった。完全な球形ではなくわずかに歪んでいるのがすぐに分かったからである。
C氏が感想を述べようとしたとき、鑑定家のB氏が言った。
「なかなかいいでしょう」
C氏は驚いたが、鑑定家として著名なB氏がいうのである、間違いない。
「ええ、なかなかいいですね。」
「名品です」とB氏。
C氏は内心釈然としなかったが、収集家として恥はかきたくない。
「博物館に収蔵しましょう。」
「それがいい、全く貴重なものだ」とB氏。
解散し、それぞれ家に帰って今日の出来事を思い返した。
A氏「なんと綺麗な色だろう、こんな綺麗な色を見たことがない。」
B氏「なんと綺麗な輝きか、私自身の姿が映るほどピカピカではないか。」
C氏「そうか、たとえ完全な球形でなくても、玉はいいのだな。これからは不完全な形の玉も収集しよう。しかし、どの程度のどういう形状の歪みがいいのだろうか。勉強しなければならない。」
この玉をエリック・ドルフィーという。或はセロニアス・モンクという。或は熊谷守一という、或は、、、、、、。
他の国からのトップレビュー
jpboon
5つ星のうち4.0
Le dernier Dolphy et non des moindres!
2020年3月5日にフランスでレビュー済みAmazonで購入
A ecouter pour soi et faire connaitre aux autres.
Luigi Lampis
5つ星のうち5.0
Masterpiece
2016年11月15日にイタリアでレビュー済みAmazonで購入
Un capolavoro. Il genio di Dolphy nel suo ultimo, trionfale, e purtroppo fatale, tour europeo che lo avrebbe consacrato come il più innovativo musicista jazz degli anni '60.
David Keymer
5つ星のうち5.0
WE MISS YOU, ERIC! (4-1/2 *)
2015年7月27日にアメリカ合衆国でレビュー済みAmazonで購入
ED, alto sx, b clari, flt; Mischa Mengelberg, p; Jacques Schols, b; Han Bennink, dr.
On June 2, 1964, Eric Dolphy was in Hilversum, Holland, recording a session. He was in the bloom of his career, after his stint with Mingus getting the recognition he so richly deserved. Twenty-seven days later, he was dead, the result of a hospital misdiagnosis, treated for drug abuse (he didn’t use drugs) when he was diabetic.
The Hilversum session wasn’t Dolphy’s last date, not even his last recording, but it was a good one. As pickup groups go, he was fortunate in his choice of rhythm section. The twenty-eight-year-old pianist Mengelberg and twenty-one-year-old drummer Bennink were young and their musical styles not as original as they would become later on but even then they were competent bop-style musicians. Schols is less prominent in the history of jazz but a rock solid bassist. The quartet recorded six tunes: one by Monk (“Epistrophy”), one by Mengelberg (“Hypochristmutreefuzz”), a standard (“You Don’t Know What Love Is”) and three Dolphy originals (“South Street Exit,” The Madrig Speaks, the Panther Walks” and “Miss Ann”). The tunes by Dolphy’s tunes show his formidable talent as a composer –“Madrig” is little short of extraordinary. He plays bass clarinet on two tunes, flute on two and alto sax on the remaining two.
Dolphy’s approach to melody wasn’t as unconventional as his near-contemporary Coleman’s was. His roots weren’t more traditional, rooted in the changes of late bop, but his solos seemed almost wholly new at the time. Even today, more than fifty years on, his out-of-left-field entrances shock: they have the spontaneous emotion-filled quality of an animal or bird startled into sudden, urgent communication. He was an eloquent speaker and his technical command of his instruments was unmatched. All of his work on this album impresses but one thing I noted was how different he sounds on flute compared to the other two horns. As a rule, flute solos do little for me but Dolphy was such a strong, confident player, his lines assured and thrusting. He exploited the birdlike qualities and tonalities of the instrument better than any other flutist, with the possible exception of his contemporary and apparently friend James Newton. We think of modernists as mostly playing jagged, harsh lines, but Dolphy could play lyrically as well: listen to “You Don’t Know What Love Is.”
I disagree mildly with some other reviewers in their assessment of Dolphy’s associates on this recording. I have nothing but respect for the later playing of Mengelberg and Bennink, both giants on their instruments, but they were both young here and nowhere as individual players as they later would come to be. Bennink in particular overplays and his drum solos ---well, they underwhelmed me. Mengelberg performs better in his solo spots but I would rate his accompanying no ore than adequate. A Jaki Byard or Mal Waldron, to name two of Dolphy’s earlier pianists, he wasn’t --not yet at least. Still, this is an exciting session by a major jazz talent, whose life was cut way too short by medical mishap.
On June 2, 1964, Eric Dolphy was in Hilversum, Holland, recording a session. He was in the bloom of his career, after his stint with Mingus getting the recognition he so richly deserved. Twenty-seven days later, he was dead, the result of a hospital misdiagnosis, treated for drug abuse (he didn’t use drugs) when he was diabetic.
The Hilversum session wasn’t Dolphy’s last date, not even his last recording, but it was a good one. As pickup groups go, he was fortunate in his choice of rhythm section. The twenty-eight-year-old pianist Mengelberg and twenty-one-year-old drummer Bennink were young and their musical styles not as original as they would become later on but even then they were competent bop-style musicians. Schols is less prominent in the history of jazz but a rock solid bassist. The quartet recorded six tunes: one by Monk (“Epistrophy”), one by Mengelberg (“Hypochristmutreefuzz”), a standard (“You Don’t Know What Love Is”) and three Dolphy originals (“South Street Exit,” The Madrig Speaks, the Panther Walks” and “Miss Ann”). The tunes by Dolphy’s tunes show his formidable talent as a composer –“Madrig” is little short of extraordinary. He plays bass clarinet on two tunes, flute on two and alto sax on the remaining two.
Dolphy’s approach to melody wasn’t as unconventional as his near-contemporary Coleman’s was. His roots weren’t more traditional, rooted in the changes of late bop, but his solos seemed almost wholly new at the time. Even today, more than fifty years on, his out-of-left-field entrances shock: they have the spontaneous emotion-filled quality of an animal or bird startled into sudden, urgent communication. He was an eloquent speaker and his technical command of his instruments was unmatched. All of his work on this album impresses but one thing I noted was how different he sounds on flute compared to the other two horns. As a rule, flute solos do little for me but Dolphy was such a strong, confident player, his lines assured and thrusting. He exploited the birdlike qualities and tonalities of the instrument better than any other flutist, with the possible exception of his contemporary and apparently friend James Newton. We think of modernists as mostly playing jagged, harsh lines, but Dolphy could play lyrically as well: listen to “You Don’t Know What Love Is.”
I disagree mildly with some other reviewers in their assessment of Dolphy’s associates on this recording. I have nothing but respect for the later playing of Mengelberg and Bennink, both giants on their instruments, but they were both young here and nowhere as individual players as they later would come to be. Bennink in particular overplays and his drum solos ---well, they underwhelmed me. Mengelberg performs better in his solo spots but I would rate his accompanying no ore than adequate. A Jaki Byard or Mal Waldron, to name two of Dolphy’s earlier pianists, he wasn’t --not yet at least. Still, this is an exciting session by a major jazz talent, whose life was cut way too short by medical mishap.
Alain Robert
5つ星のうち4.0
Un magicien
2014年9月15日にカナダでレビュー済みAmazonで購入
Tout Dolphy est essentiel