後にKingdom ComeとWorld Tradeをそれぞれ結成するLウルフとBゴウディのバンド。アルバム1曲目の”Break Down the Walls”が80年代半ばにMTVでオンエアされ、メタルファンの度肝を抜いた。「Lツェッペリンのクローン」と呼ぶ評論家もいるが、あまりにも短絡的な評価だろう。このバンドの魅力は、ゴウディの奏でる重厚なリフとクリーンなアルペジオ、ウルフの伸びのあるハイトーンボーカル、そして抜群にセンスの良い楽曲だろう。20年経った今聞いても色褪せて感じない点では、同じく80年代の隠れた名盤と言われる「ヒューズ/スロール」にも似ている。空間をうまく使った奥行きのあるロックに仕上がっている。後のKingdom Comeの成功でウルフのボーカルばかりが注目されるが、ゴウディの作曲能力とギタープレイも評価されていい作品。
全国のハード・ロックファンの皆さん、とにかくなにも言わずに”BREAKDOWN THE WALLS ”を聴いて下さい。そしてこの曲を聴いて何も感じなかったら、ハードロック・ファンをやめて下さい。ここではっきりさせておこう。誰がなんと言おうと、レニー・ウルフは最高のヴォーカリストだぁぁぁ!!。クローンだって??、どんな有名シンガーだって結局は誰かの真似じゃねーか。オリジナル、オリジナルって、世の中に本当にオリジナルなものって実際のところどれだけ存在するってんだ。