4曲入り20分ちょっとのEP(1999年作)。
この4曲だが、エポックメイキング的な前作「ユリイカ」の流れを汲みつつ、よりシンプルでアコースティックな感触が聴き手を和ませるような作品となっている。次作「インシグニフィカンス」では、よくロックなアプローチへと移行し、ソニックユースのメンバーにまでなってしまうわけで、この極上のソフィティスケイトされた感覚は、今のところここが頂点といってもいいと思う。
あと、これはどうでもいいことだが、「ユリイカ」「インシグニフィカンス」のジャケにシュールさに対して、今作はジムがお気に入りのぬいぐるみフロッギーがどーんと写されていて、単純にかわいらしいジャケになっている。そんなわけで、ジム・オルーク初心者には手に取りやすい作品なのではないてじょうか、なんてね。