不思議です。クラシックの寒々しいピアノとは全く違う楽器の様なこのジャズのピアノです笑。私は銀色一色のジャケットのCDを買いましたが、そちらは現在取り扱いがないというのでこちらのCDに評を書きます。中身の曲は同じなので。素人評ですが。
私は基本、ゆったりした曲が好きなのですが、私のお気に入りは3曲
A SLEEPIN' BEE/佐山雅弘トリオ
ピアノもいいですし、ドラムやベースが入って来る感じにハッとしたり楽しくなったり、飽きません。でも基本は静か。川の様な、ちょっとした波が弾けたり溜まったり、自然界な感じです。3人が渾然一体となっている時にいい曲だなぁと感じるのですが、その代表の様な曲です。
PEACE PIECE/木住野佳子トリオ
ピアノが凄くいいです。静かなゆったりした曲と言っても、寝てしまう様な曲はあまり好みではないのですが、この曲のピアノは静かでも聞き入ってしまう良さで。ピアノの良さが引き立つ様な演奏をドラムとベースがしているのでしょうか。美しく仕上がっていて「これ、日本人ですよ」と世界のどこかに持って行きたい感じがします。
NARDIS/益田幹夫トリオ
これはゆったりな曲ではないのですが、一言で言うと上質。何が上質なのかその核心は言えないですがそう思います。料理の美味しい店で聞くと更に美味しくなりそうだし、話は弾むだろうし、その日自体がいい思い出の日になりそうな。そんな演奏で曲です。NARDISって何でしょうね。
WALTS FOF DEBBY/山下洋輔with斎藤ネコ・カルテット
3曲と書きましたがこれは番外編笑。私にはこちらのほうが次曲の、ALICE IN WONDERLANDに思えて来る展開でお話感があります。バイオリン、ビオラ、チェロの音色が劇的で欧州を感じさせるのかも知れません。イギリスのお話のアリスが、瓶の液体を飲んで体が小さくなり、別の世界に転がり込んで、な、お話。でもそうではなくて笑。ワルツが欧州の遊び感を誘うのでしょうか。
多彩なCD、ビル・エヴァンスもどこかで聞いてニンマリしているかも知れませんね。