英国出身のヴァージニア・アストレイの曲はピアノが基調になった曲が多く、
クラシカルな響きがあり、ゆったりと流れる小川のせせらぎのような田園ポップスをやってくれます。
そこに乗っかる天使のようなヴォーカルは、音程が不安定なため発生する「無垢さ」があり、
他の天使の歌声ヴォーカルの人たちとは、また違った独自の魅力があります。
このアルバムは1996年作ですが
このあと、彼女の作品のリリースは途絶え、長い沈黙の時期に入ります。
最後の11曲目は可愛らしい子守唄ポップスの「A Long Long Year」。
その可愛らしさ故に、裏側にある哀しみを感じながら、
ああ、この曲が彼女の最後の曲になってしまったのか・・・と思うと、
涙が溢れそうになるのです。
(その後、一般流通していないアルバムを自身のホームページ上で発表)