トゥルー・ラヴ・オールウェイズが2000年にリリースした3rdアルバム。
このバンドの青臭さというか、ギターのセンチメンタルなコード進行は、
かなり80年代ネオアコ直系と言えるもので、これがアメリカのバンドだということが
俄かには信じがたいものがあります。こういう瑞々しくも切迫感のある空気感を
他に2000年越えて出せたバンドは英国のスペアミントくらいじゃないかと思います。
それくらいミレニアム越えのバンドとしては、貴重な存在であるし、ピュアなバンドです。
なぜそうなのかを考えてみると、アメリカのインディーバンドに往往にしてあるどこか玩具箱を
ひっくり返したみたいなぐちゃぐちゃした感じがこのバンドには皆無なんですね。
シンプルで真っ直ぐ、しかしながら作曲センスが頭一つ抜けていると思うのです。
80年代のネオアコが好きでまだ聴いたことのないリスナーには断然お勧めします。