ピエロのジャケットが印象的な86年の名作1st「
Life's Hard & Then You Die
」に比べてあまり語られることのないの2nd。
確かに1stは「Driving Away From Home (Jim's Tune)」のシングルヒットもあり、ジャングリーなギターポップとしても十分に魅力的な名盤ではありました。
しかし、この90年発表の2ndも実にいいです。
前作を発表後。中心人物の一人だったヘンリー・プリーストマン(g、key)がクリスチャンズを結成するために脱退し、音楽的には確かに変化が感じられ、
パッと聴いた感じでは、前作より内省的で、ある意味地味な印象を最初は持つかと思いますが、インパクトはなくとも、聴くほどに味が出るスルメ盤となっています。
同じ通好みなバンド/ブルーナイルの初期にあったようなアコースティックな作風の中に、静かなる打ち込みを絶妙にブレンドさせているのも上手いです。
実際ブルーナイルにも深く関わっていた準メンバーのようだったカラム・マルコムも本作に参加しており、その質感に共通点を感じるのも当然かと思います。
決してコマーシャルなアルバムではないけれど、忘れられないタイプの2ndアルバムです。