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ロールス・ロイス、時計、電話ボックスなどの大掛かりな仕掛けがステージを台無しにしたと言われている『Be Here Now』のツアー後の2002年、オアシスは派手なことはせずに世界一のパブロック・バンドになることだけに集中した。そして彼らは、3つの巨大スクリーンだけをセットに各国をツアーした。スクリーンは巨大だったが、ほとんど見えなかった。こうした演出法にも関わらず、『Standing On The Shoulder Of Giants』ツアーのテンションと見せ場は、二つのシンプルな事柄に収束される。このバンドのストレートなロックと Liam Gallagherのボーカルだ。これはWembley Stadium収録したライブによく表れている。 音楽的には、『Supersonic』、『Shakermaker』、『Cigarettes & Alcohol』、『Live Forever』などがパブロックらしく、彼らの良さが表れている。Liamに関しては、彼が動き回る様子やパフォーマンス、聴衆への声が編集されているのが満足いかないかもしれない。だが、本物のライブの雰囲気は十分に感じられる。『Wonderwall』と 『Don't Look Back In Anger』の70,000人のファンの合唱が見ものだ。Dan Gennoe