2000年に発売された本作と、プライマルスクリームの
「エクスターミネーター」という二枚の名盤の共通点は
ケヴィン・シールズという男の魔術が掛けられているという事である。
まるでコーラにおける炭酸のごとく炸裂する快感ノイズ。
J・マスシスやバンドのファンは怒るかもしれないが、正直ケヴィンの仕事が聴けるというのが購入の最大動機だったりする。
(無論ダイナソーJrのアルバムも数枚所持してはいたけど)
「悲しみのジェット・プレーン」のカヴァーは意外すぎて最初面食らったが、オリジナルに無い魅力が存分に引き出されていて、こちらのほうがオリジナルではないかと錯覚してしまうほど。
ジェット噴射を模したとおぼしき轟音ギターが泣かせる一品であります。
学生の頃、周りにこのCDを所持している者が誰も居ず、試しに聴かせたら皆が気に入ってしまい
回し借りをされてなかなか手元に帰ってこなかったという思い出が。