当時、スウェディッシュ・ポップともてはやされた、北欧出身の彼ら。US/UKのオルタナティブ・ギターポップと比べると、ひねった部分が少ない分ちょっと整いすぎに聴こえるかもしれません。正直、1stシングルだった”Waiting For You”をはじめ、何曲かは無難すぎないか?と思うところもあります。ただ、アルバム最後の”Sad Smile”には、本当に心を打たれました。不幸に打ちのめされた相手へ、「泣き笑いさん、もう忘れてしまおう。自分をそんなに責めないで」「人生山あり谷あり、君も充分経験したと思う」「君の不幸に終わりを告げられるのは君だけだよ」(超意訳ですが...)と歌いかける、スライドやオルガンがあしらわれた少しオルタナ・カントリー風味のスロー曲です。落ち込んでいる時に、たまたまランダム再生でこの曲がかかり、涙が出ました。この1曲で、「ちょっといい曲が入ったアルバム」から「大切な1枚」になりました。