どうして側面が閉じられている作りにしたのか、唯一残念な今回のカエターノの紙ジャケシリーズ。
音質向上は、素晴らしいので尚更・・・。(紙ジャケにこだわりはないので、これならプラケースでもOKなんだけど)
逮捕、拘束、亡命・・・あまりに過酷な日々、ロンドンで録音された「CAETANO VELOSO」(イン・ロンドン)。71年発表。
寒そうで暗い表情のジャケが、もろ当時のカエターノの心境を表しており、言葉で説明は不要なほどインパクトがあります。
カエターノの詩も、心境の吐露的なものが多く直接的。
亡命前後の事情は、中原さんのライナーが勉強になりました。
ただ本作、サウンド的にはリズム楽器の音の録り方が中途半端で残念。
ひたすらカエターノの声とギターだけを、自分の耳でチョイスして聴いていたいアルバム。
個人的には、D2「ロンドン・ロンドン」、D7「アザ・ブランカ(白い翼)」がおすすめ。
・・・警官だって あんなに愛想がいいんだ
平和に生きるってのは こんなに気持ちのいいことなんだ・・・ 「ロンドン・ロンドン」
・・・きっとだ 泣かないでくれろ な?
おら 戻ってくるから な?・・・ 「アザ・ブランカ」