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イギリスの現在までつながるインディー･レーベルの草分けにして、いくら賞賛してもし切れないほどの偉大な功績を残した、スティッフ･レーベルの足跡をたどるには絶好の編集盤である。
契約の関係上か、エルヴィス･コステロやイアン･デューリー、ダムドなどの代表的なグループの曲は収録されていないものの、ニック･ロウに始まり、ザ・ルーモアやタイラ・ギャング、ルー・ルイスなどのパブ・ロックの面々、アドヴァーツやメンバーズといったパンク勢に加え、トレイシー・ウルマンやレイチェル・スウィートなどによるグレイトなポップス、愛すべきレックレス・エリックに、一癖も二癖もあるリーナ・ラヴィッチやルーガレイター、ジョナ・ルーイのような存在まで、めちゃくちゃ幅広くさまざまに広がる音楽性を、一つのレーベルとして総合的に扱っていたということが一聴して理解できる内容となっている。
この作品の続編として、“If It Ain't Stiff...”という編集盤も出ているが、それも聴いてみたけどまだまだスティッフについて知りたい、いろいろ聴いてみたいという貪欲な人には、ヴィニール・ジャパンから出ているＣＤ２枚組、“Another Bunch Of Stiffs From Nishi-Shinjuku 747”という編集盤を薦める。
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