※これはかつて輸入盤DVDのページに書いたレビューを、アマゾンが勝手に今回のブルーレイ国内版のレビューと統合してしまったために、「DVD化希望!」というトンチンカンな内容に見えてしまうという状態になっています。ブルーレイ用のレビューはまた別に新たに投稿しています。
ホント、アマゾンはユーザーの事を考えずに勝手なことをするので困ります。
なので以下は、かつて国内版発売のリクエストの思いを込めて書いたレビューになります。その点をご了承下して読んで頂けると幸いです。
「こいつを見ると、理性が危ない!いま、ハイパー・バイオレンス爆裂!」
これは日本公開時、本作『ダブルボーダー』につけられたキャッチコピーだ。
'70年代に数々の傑作アクションを放ったウォルター・ヒルは、'80年代に入ってややパワーダウンぎみになってくるが、本作は'80年代のヒル作品の中でも、実にパワフルな傑作だ。そして『48時間』や『ストリート・オブ・ファイヤー』は幅広く誰からも支持される中、なぜか本作はヒルのファンの間でも賛否両論に分かれる映画なのだ。多分にB級っぽい匂いが強く、煩雑な印象があるからだろうか。しかしそこがたまらんのだ。筆者はもちろん絶賛派。この映画を観る時だけは、普段はハト派の筆者のチキンハートも理性が危ない。タカ派に変貌だ!
主人公ジャック(ニック・ノルティ)は、無骨なテキサス・レンジャー。その、カウボーイの生き残りのようなジャックが治安を守る町に、テキサスとメキシコの国境線を割るように、「謎の独立王国」が出現する。武器密輸、麻薬取引と悪の限りを尽くすその「王国」のボスは、誰あろう、ジャックの幼馴染みのキャッシュ(パワーズ・ブース)だった。若い頃は一緒にバカをやり、同じ女を獲り合った仲のキャッシュに、さすがのジャックも義理立てして煮え切らない様子。
そんな中、この国境沿いの町に密命を帯びた男たちが集結しつつあった。ハケット少佐(マイケル・アイアンサイド)率いる6人の特殊部隊。彼らは書類上は、すでに戦死したはずの幽霊兵士だった。彼らに下された命令は、国家の安全を脅かす機密書類を、麻薬王国から奪取する事。
行動を起こし始めた謎の兵士たちの存在を、ジャックは早くも嗅ぎ取る。しかし、麻薬ディーラーとの銃撃戦で、相棒で父のように慕っていたハンク(リップ・トーン)が殉職し、恋人のサリータ(マリア・コンチータ・アロンゾ)はキャッシュによって「王国」に連れ去られてしまう。ハケット少佐は、ジャックを「王国」への道案内に利用するため、協力を装って接触する。そして「ダブルボーダー」地帯に潜入した少佐は、兵士たちに命令変更を伝える。機密書類の奪取だけではなく、王国の完全壊滅。それは、その存在を知る者全てのExtreme Prejudice =情け容赦ない暗殺。それにはジャックも含まれていた・・・!
この映画の「顔」は、もちろんニック・ノルティ。懐かしいレイバンのサングラス(笑)をかけて、寡黙な主人公を熱演。彼が主演したどの映画よりも、「タフガイ」ぶりが全面に押し出されていてサイコー。そして男たちの顔が実にいい。マイケル・アイアンサイドはじめ、とにかく、どいつもこいつも終始ギラギラ汗で脂ぎっているのだ(笑)。
開巻から、銃撃に次ぐ銃撃。ズシンと腹に響くような重い銃声と共に、硝煙と血煙りにむせびながら斃れてゆく男たち。ウォルター・ヒル流のニヒリズム漂うアクションにジェリー・ゴールドスミスの乾いたメロディーが共鳴し、砂塵舞い上がるメキシコの大地を震わせる!
実はこの映画が、アクション映画好きからも酷評される事が多いのは、色々な意味で煮え切らない部分が多いからだと思う。物語としても、特殊部隊の男たちをからめて「3つ巴」にする必然性は特にないし、男たちが命を賭けて殺しあう理由が希薄だ。そして、クライマックスでハケット少佐の目論みが明かされるのだが、それがかなりショボい(苦笑)。アクション映画に必然性のあるドラマを求める人は、釈然としないところが多いのである。しかし、それは脚本を書いたのがジョン・ミリアスだと知っていれば、ある意味納得(笑)。ハリウッド一の「タカ派」監督ミリアスの書いた物語に、男たちが殺しあう理由などいらない!広げたフロシキをたたむどころか、グシャグシャに引きちぎってゆくかのようなカオスに突入していくクライマックスは、「とりあえず理性なんかその辺に置いとけ!」と言わんばかりで、そう・・・ウォルター・ヒルには失礼かもしれないが、これは贅沢なB級アクションなのだ!
実は、この映画を観ていてふと気づく事がある。「王国を築いた男」と、「密命を帯びてその王国に乗り込んでいく男たち」・・・そう、これは『地獄の黙示録』と同じプロットなのだ!
ホテルを占拠し、銃で武装した荒くれ男たちを従わせるキャッシュの姿は、カーツ大佐のイメージとダブるのだ。
きっとタカ派のミリアスからすると、『地獄の黙示録』は、ハト派のコッポラによって己のバイオレンス美学を、思索的・哲学的な映画に改変されてしまった不満があったのではないだろうか。とにかくミリアスは自分の脚本を映画化したものによく文句をつける(苦笑)。なのでこれはミリアスの、リベンジの思いを込めた脚本に、ウォルター・ヒルが「乗りますよ、アニキ!」とばかりにタッグを組んだ、必然性など無意味なタカ派の男たちの、きちがいじみた夢の結実なのだ。
そしてヒルによるアクション演出は、間違いなく「美学」の域に昇華している。昨今のハリウッド製アクション映画は、確かに派手でカット割りも細かいのだが、「美学」が決定的に欠落しているのだ。ヒルの描くアクションは、「これしかない」と思わせるような絶妙なカット割と編集のタイミング。1コマたりとも妥協しない間合いの美学。クライマックスの壮絶な銃撃戦の画面展開は、音楽を目で視ているかのような恍惚感をもたらす。『ロング・ライダーズ』と並ぶ、ヒル流アクション美学の結晶なのだ。
しかし、この映画がいまだに国内でDVD化されていないとは、全くもってソフト会社の男どもは草食系だな。筆者は輸入版DVDは持っているが、非常に残念なのが、あの名予告編が収録されていない事。振り向いたニック・ノルティのサングラスの中に、一列に並んだハイパー・ソルジャーたちが映る!カッチョエエ〜!!期待に胸膨らませて観に行ったら、本編にはなかった(泣)。そう、予告編用のサービスカットだったのだ。あの画をもう一度観たい!
さあ、『ダブルボーダー』を再び解き放って、ソフト業界よ男を取り戻せ!
追記:特典としてオリジナル予告編がついているが、サングラスの中のハイパー・ソルジャーたちの映像はないアメリカ版予告編だった。あの映像は、日本版予告編のオリジナルだったのだ。メーカーにはなんとか日本版予告編を入手してほしかった。残念・・・!
Extreme Prejudice /ダブルボーダー (1987) [Import] [DVD]
形式: DVD
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登録情報
- メーカーにより製造中止になりました : いいえ
- 言語 : 英語
- 梱包サイズ : 18.03 x 13.76 x 1.48 cm; 99.79 g
- EAN : 0012236115472
- 出演 : Nolte, Boothe, Alonso
- 販売元 : Artisan Entertainment
- ASIN : B00005A1SP
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2012年1月21日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2012年8月20日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ベトナム帰還兵ものの秀作「ドッグ・ソルジャー」(1978年)で俳優N・ノルティ演じた不敵な男の潔いカッコよさは、
4年後のヒット作「48時間」の中年刑事役で動作の鈍い肥満体質へとすっかり変わり果てていた。
たが、この「ダブルボーダー」(1987年)では、ノルティの肉体は見違えるほどスリムに鍛え上げられて、主人公である
頑固一徹の保安官の、汗と硝煙の似合う男気ぶりを見事に演じ、まさにはまり役であった。
公開当時の宣伝ポスターでは、グリーンベレー風の兵士たちがずらっと並んで大規模な軍事作戦を描いた映画ではと期待しだが・・・
冒頭、酒場での犯人逮捕から、最後、因縁の二大決闘まで、W・ヒル監督のリアルかつ派手な、まるで西部劇アクションのような
巧みな演出、脇を固める曲者ぞろいの役者たち、女優の魅力不足など吹き飛ばす、「ワイルドバンチ」的な過激で迫真に満ちた銃撃戦で、
最後まで手に汗握る展開である。
ところで、このような男性対象の映画の出来不出来の決め手は、主人公の男にどれだけ共感でき、自己投影できるかにかかっている
のではなかろうか?
「ダイ・ハード」を見て、2DK安アパートでモデルガン片手にタンスの陰に隠れるというのは、主人公ジョンになりきっているわけで、
そこはすでに高層ビルの室内と化しているのである。居酒屋に入るときに自分の頭にカウボーイハットがあり、すこし鼻ひげをはやして・・・
などと幻覚を抱いたら、すでに「ダブルボーダー」化しているのだ。
とにかく、私はこの映画が大好きで、早くDVD化されることを待望しているのです。
4年後のヒット作「48時間」の中年刑事役で動作の鈍い肥満体質へとすっかり変わり果てていた。
たが、この「ダブルボーダー」(1987年)では、ノルティの肉体は見違えるほどスリムに鍛え上げられて、主人公である
頑固一徹の保安官の、汗と硝煙の似合う男気ぶりを見事に演じ、まさにはまり役であった。
公開当時の宣伝ポスターでは、グリーンベレー風の兵士たちがずらっと並んで大規模な軍事作戦を描いた映画ではと期待しだが・・・
冒頭、酒場での犯人逮捕から、最後、因縁の二大決闘まで、W・ヒル監督のリアルかつ派手な、まるで西部劇アクションのような
巧みな演出、脇を固める曲者ぞろいの役者たち、女優の魅力不足など吹き飛ばす、「ワイルドバンチ」的な過激で迫真に満ちた銃撃戦で、
最後まで手に汗握る展開である。
ところで、このような男性対象の映画の出来不出来の決め手は、主人公の男にどれだけ共感でき、自己投影できるかにかかっている
のではなかろうか?
「ダイ・ハード」を見て、2DK安アパートでモデルガン片手にタンスの陰に隠れるというのは、主人公ジョンになりきっているわけで、
そこはすでに高層ビルの室内と化しているのである。居酒屋に入るときに自分の頭にカウボーイハットがあり、すこし鼻ひげをはやして・・・
などと幻覚を抱いたら、すでに「ダブルボーダー」化しているのだ。
とにかく、私はこの映画が大好きで、早くDVD化されることを待望しているのです。
2016年5月23日に日本でレビュー済み
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この映画、公開当時の評価があまり良くなかったのでずっと見てなかったのですが
今になって見ると見せ場も多くてアクションも迫力あるし無表情なノルティもカッコイイし
ゴールドスミスの音楽も盛り上がるし面白い映画じゃないですか。
アイアンサイド側とノルティ&ブース側のドラマがいまいち融合してないのと
ペキンパーを意識しすぎなのが当時の不評の原因なんですかね?
まあ映画評論家や映画ライターの偉そうな意見を真に受けると
損をすることもあるのがよくわかりました。
今になって見ると見せ場も多くてアクションも迫力あるし無表情なノルティもカッコイイし
ゴールドスミスの音楽も盛り上がるし面白い映画じゃないですか。
アイアンサイド側とノルティ&ブース側のドラマがいまいち融合してないのと
ペキンパーを意識しすぎなのが当時の不評の原因なんですかね?
まあ映画評論家や映画ライターの偉そうな意見を真に受けると
損をすることもあるのがよくわかりました。
2013年10月9日に日本でレビュー済み
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ウォルター・ヒル監督作では、中盤チョットダレるが、凄い好きな作品。
パンフも買ったし、サントラCDも揃えた。劇場ロビーカード(モノクロ)もオークションで買ってしまった。特集された当時のキネ旬やロードショーの記事もいまだ大事にもってある。
そんな魅力がこの作品にはある!
なにかと「ワイルドバンチ」と比べられるこの映画だが、どっちも好きなので自分は特に気にならない。
とにかく、ようやく米版のお世辞にも映像が綺麗と言えない輸入版DVDを手放せる時がきたようだ。
今の時代、日本語吹き替えが入っていないとメーカーさんはボロクソに叩かれてしまうが、この点も見事にクリア。自分、吹き替えバージョンは未見なのですごい楽しみ。
ジャケもどこか東宝東和チックでイイんでないでしょうか?
パンフも買ったし、サントラCDも揃えた。劇場ロビーカード(モノクロ)もオークションで買ってしまった。特集された当時のキネ旬やロードショーの記事もいまだ大事にもってある。
そんな魅力がこの作品にはある!
なにかと「ワイルドバンチ」と比べられるこの映画だが、どっちも好きなので自分は特に気にならない。
とにかく、ようやく米版のお世辞にも映像が綺麗と言えない輸入版DVDを手放せる時がきたようだ。
今の時代、日本語吹き替えが入っていないとメーカーさんはボロクソに叩かれてしまうが、この点も見事にクリア。自分、吹き替えバージョンは未見なのですごい楽しみ。
ジャケもどこか東宝東和チックでイイんでないでしょうか?
2013年10月13日に日本でレビュー済み
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よもやのBlu-ray発売に驚いたがようやく家でこの作品を堪能できる。ヒルとミリアスの最強タッグにゴールドスミスの音楽が華を添えた作品である。それにしてもジャケ柄どうにかならんかな…。
2015年8月8日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
LDソフトを所有してます。今ではタンスの肥やしに、なっているので、廉価盤が発売され購入しました。基本的には、画質は良いのですが、所々DVDのような粗い部分が散見されます。まぁ、昔懐かしの作品で、大好きなので気には、なりません(私的には)
不満点は二つ、一つ目、日本語吹き替えなし。二つ目、これが特に酷い。ジャケットの背表紙、上部に「 死ぬまでに~なんちゃらかんちゃら」の宣伝文句、最下部に2500円と、でかでかと、表示され、名画の雰囲気が台無し。思わず、リバーシブルジャケットかと思い、何度もジャケットを開け閉めしてしまいました。(女房に、また、買った?と、バレてしまう。しかも値段まで。)これが、なければ、星四つでした。作品は、間違いなく、男映画の傑作なんですけど。
不満点は二つ、一つ目、日本語吹き替えなし。二つ目、これが特に酷い。ジャケットの背表紙、上部に「 死ぬまでに~なんちゃらかんちゃら」の宣伝文句、最下部に2500円と、でかでかと、表示され、名画の雰囲気が台無し。思わず、リバーシブルジャケットかと思い、何度もジャケットを開け閉めしてしまいました。(女房に、また、買った?と、バレてしまう。しかも値段まで。)これが、なければ、星四つでした。作品は、間違いなく、男映画の傑作なんですけど。
2013年10月26日に日本でレビュー済み
確かゴールデン洋画劇場で見たと記憶しております。
その後VHSをレンタルしたり、ノベライズを買ったりとハマりまくりました。
更にサントラがあると言うのでこちらで輸入盤を買い求めまして(ジェリー・ゴールドスミス節も絶好調)、熱は高まるばかり。
そして遂に来ましたよ。皆様のお目にかかる時が。
誤解を恐れずに申しますとこの作品、全てがメーター振り切ったやり過ぎ感全開の
「ドキッ!!髭面だらけの大殺戮大会!!」
とにかく主演のニック・ノルティから宿敵パワーズ・ブース、そこに絡む謎の特殊部隊にも髭をたっぷり蓄えたメンバーがおります。
一応剃っていると思しき野郎共も最低でも無精髭。
最近髭が大好きと判明した能年玲奈ちゃんにも自信を持ってお勧め出来る位の髭のオンパレード。
やり過ぎ度MAXの象徴の一つが写真にある爆破シーンなんですが、詳しくは見て頂くとして「陽動作戦」の一環なんですね。
それだったら石油のトレーラーでもかなりの爆発力なんですが、私の記憶が間違ってなければここで使うのは液化水素のトレーラーです。
いやいや仕掛けるメンバーも死んじゃうって!
それにウォルター・ヒル監督と言えばキャラクターのロマンス的描写に興味が無い方ですが、主要登場人物中女性はメイン二人が取り合うマリア・コンチータ・アロンソ(プレデター2の刑事役が格好良かった!!)だけ。
極端に言うと彼女の奪い合いの為にそれはもう沢山の死人が出ます。
しかも彼女の意志は一切無視で。
もう男の勝手な理屈だけで話がどんどん進んでしまいます。
多分初見の方は驚くんじゃないでしょうか。
今の映倫のレイティングだったらPG-12では収まらないと思います。R-15は確実でしょう、「バトル・ロワイヤル」より大惨事ですもん。
これ地上波で放送したんですよ。
80年代バイオレンス映画の極北を是非ご覧になって下さい。
その後VHSをレンタルしたり、ノベライズを買ったりとハマりまくりました。
更にサントラがあると言うのでこちらで輸入盤を買い求めまして(ジェリー・ゴールドスミス節も絶好調)、熱は高まるばかり。
そして遂に来ましたよ。皆様のお目にかかる時が。
誤解を恐れずに申しますとこの作品、全てがメーター振り切ったやり過ぎ感全開の
「ドキッ!!髭面だらけの大殺戮大会!!」
とにかく主演のニック・ノルティから宿敵パワーズ・ブース、そこに絡む謎の特殊部隊にも髭をたっぷり蓄えたメンバーがおります。
一応剃っていると思しき野郎共も最低でも無精髭。
最近髭が大好きと判明した能年玲奈ちゃんにも自信を持ってお勧め出来る位の髭のオンパレード。
やり過ぎ度MAXの象徴の一つが写真にある爆破シーンなんですが、詳しくは見て頂くとして「陽動作戦」の一環なんですね。
それだったら石油のトレーラーでもかなりの爆発力なんですが、私の記憶が間違ってなければここで使うのは液化水素のトレーラーです。
いやいや仕掛けるメンバーも死んじゃうって!
それにウォルター・ヒル監督と言えばキャラクターのロマンス的描写に興味が無い方ですが、主要登場人物中女性はメイン二人が取り合うマリア・コンチータ・アロンソ(プレデター2の刑事役が格好良かった!!)だけ。
極端に言うと彼女の奪い合いの為にそれはもう沢山の死人が出ます。
しかも彼女の意志は一切無視で。
もう男の勝手な理屈だけで話がどんどん進んでしまいます。
多分初見の方は驚くんじゃないでしょうか。
今の映倫のレイティングだったらPG-12では収まらないと思います。R-15は確実でしょう、「バトル・ロワイヤル」より大惨事ですもん。
これ地上波で放送したんですよ。
80年代バイオレンス映画の極北を是非ご覧になって下さい。
2015年4月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
相変わらず、女の撮り方がへたなのね!
ただ、コテコテなガンファイトは大好きです。
ただ、コテコテなガンファイトは大好きです。
他の国からのトップレビュー
neil frazer
5つ星のうち5.0
Yep
2024年5月11日に英国でレビュー済みAmazonで購入
Great movie, oldie but Goldie
Daroll
5つ星のうち5.0
Retour du western
2023年9月15日にフランスでレビュー済みAmazonで購入
Walter Hill dans une version moderne hommage de la hordes sauvages surtous la fin beaucoups d acteur connu et d action
Spike Owen
5つ星のうち4.0
The Zombie Unit.
2014年9月23日に英国でレビュー済みAmazonで購入
Extreme Prejudice is directed by Walter Hill and collectively written by John Milius, Fred Rexer, Deric Washburn and Harry Kleiner. It stars Nick Nolte, Powers Boothe, Maria Conchita Alonso, Michael Ironside, Rip Torn, Clancy Brown, William Forsythe and Matt Mulhern. Music is by Jerry Goldsmith and cinematography by Matthew F. Leonetti.
Well it’s a good day for a killing.
Walter Hill homages and parodies the splinter of action cinema that encompasses the grizzled law enforcer tracking the bad guy, who in this case, was once a friend. That’s the basic set up for Hill’s brooding and bloody Extreme Prejudice. Action takes place down on the US/Mexico border, Ranger Jack Benteen (Nolte) is hunting his one time pal - and the man he shares his woman’s love with – Cash Bailey (Boothe), who has taken up drug smuggling as his employment of choice. Complicating matters is that there is a gang of ex-forces specialists in the town ready to raid the bank for some funds and documents to nail Bailey. Loyalties are tested, twists, turns and bloody shocks do follow.
Much of the film’s strength is gained from the casting, it’s a roll call of macho performers who combined make up a CV with enough beef to feed the third world. Even Alonso as the sole female of note fits the requisite toughness exam (she would do The Running Man this same year and go on to star in Predator 2). Much of the narrative involves brooding and tough talk, a slow burn approach from Hill who adds some meat to the bones of the main characters. Photography is pleasing, with actual locations shimmering on the screen, and Goldsmith’s score is a pulser that is a fore runner to his score for Total Recall 3 years later.
At times it’s offbeat, at others it’s gripping in its sweaty intensity, and then there is the balletic violence which Hill has proven himself to be an astute purveyor of, crowned here by his homage to Peckinpah’s glorious finale in The Wild Bunch.
Lean and tough with bodies and butchness everywhere. 7.5/10
Well it’s a good day for a killing.
Walter Hill homages and parodies the splinter of action cinema that encompasses the grizzled law enforcer tracking the bad guy, who in this case, was once a friend. That’s the basic set up for Hill’s brooding and bloody Extreme Prejudice. Action takes place down on the US/Mexico border, Ranger Jack Benteen (Nolte) is hunting his one time pal - and the man he shares his woman’s love with – Cash Bailey (Boothe), who has taken up drug smuggling as his employment of choice. Complicating matters is that there is a gang of ex-forces specialists in the town ready to raid the bank for some funds and documents to nail Bailey. Loyalties are tested, twists, turns and bloody shocks do follow.
Much of the film’s strength is gained from the casting, it’s a roll call of macho performers who combined make up a CV with enough beef to feed the third world. Even Alonso as the sole female of note fits the requisite toughness exam (she would do The Running Man this same year and go on to star in Predator 2). Much of the narrative involves brooding and tough talk, a slow burn approach from Hill who adds some meat to the bones of the main characters. Photography is pleasing, with actual locations shimmering on the screen, and Goldsmith’s score is a pulser that is a fore runner to his score for Total Recall 3 years later.
At times it’s offbeat, at others it’s gripping in its sweaty intensity, and then there is the balletic violence which Hill has proven himself to be an astute purveyor of, crowned here by his homage to Peckinpah’s glorious finale in The Wild Bunch.
Lean and tough with bodies and butchness everywhere. 7.5/10
Mick
5つ星のうち4.0
Ma Madeleine de Proust!
2019年12月7日にフランスでレビュー済みAmazonで購入
J'ai découvert ce film au début des années 90's quand j'étais encore un très jeune adolescent. Pendant des années, j'ai cherché le titre de ce film où Nick Nolte & Power Booth s'affrontaient et dont l'épilogue violent & sanglant m'avait frappé à l'époque.
Un grand merci à l'éditeur qui a publié ce chef d'oeuvre de Walter Hill en bluray/DVD.
L'image est restaurée & de bonne qualité, le son quant à lui aurait peut-être mérité une piste 5.1 (nous nous contenterons d'un mono HD 2.0).
Digne héritier de Peckinpah, Walter Hill offre ici un magnifique film, digne des 90's, avec Nick Nolte, Power Booth, Michael Ironside & Clancy Brown.
A posséder dans sa DVDthèque pour ton cinéphile qui se respecte!
Un grand merci à l'éditeur qui a publié ce chef d'oeuvre de Walter Hill en bluray/DVD.
L'image est restaurée & de bonne qualité, le son quant à lui aurait peut-être mérité une piste 5.1 (nous nous contenterons d'un mono HD 2.0).
Digne héritier de Peckinpah, Walter Hill offre ici un magnifique film, digne des 90's, avec Nick Nolte, Power Booth, Michael Ironside & Clancy Brown.
A posséder dans sa DVDthèque pour ton cinéphile qui se respecte!