楽器と魂が融合したかのように、ガイダ(バグパイプの一種)をなかせるカルロス・ヌニェス。
最近、ハイエンドオーディオを揃たのを機に、さまざまなジャンルの演奏を聴き比べたのですが、あらためてカルロス氏の演奏・音楽の構成力と本作品のレコーディングのクオリティの高さを再認識しました。
今は廃盤となっているようで残念です。
2001年お台場のステージでカルロス氏の演奏を聴きました。ゲストは古謝美佐子さんで、4番のマリア・ソリーニャを沖縄言葉で歌い上げていました。カルロス氏が、「古謝さんの歌を初めて聴いたときに、自分の郷土の歌と何も違和感を感じなかった」とコメントしていたのが、印象的でした。カルロス氏は始終陽気でエネルギッシュで、アンコールに5回くらい応えていました。さすがラテンの血。
本作品は個人的には12番が大風呂敷広げてしまった感が否めないですが、その他の曲は全て身になるほど聴き込みました。
スパニッシュ(というか南欧)とバグパイプという一見合いそうにもない要素が、ここまでマッチするのかと当時は驚きとともに感嘆したのを覚えています。