前作のインストアルバム『LEGACY OF YOU』に続く約1年ぶりの作品。ヴォーカルアルバムとしては『Reasons For Thousand Lovers』以来、約1年10か月ぶりのアルバムとなる。 LAセクション、TOKYO セクションに分けて行われたレコーディングで、サウンドは近年の作品に見られたコンピュータープログラミングを廃し、フォーリズムを中心にしたシンプルかつポップなものに仕上がった。彼の数多いアルバムのなかでも自信作といえるアルバムだ。(池端まゆ)
VANITY=自惚れという意味だが、そのせいかサウンドも少々やりすぎの所がところどころあるので(強いフックが掛かっている感じが)、やや聴き苦しい点はあるけれども、この頃の角松の精神状態を考えると、歯止めが効きにくくなっていたのかもしれない。前作「REAZONS FOR THOUSAND LOVERS」(インストの「LEGACY OF YOU」は除く)からの悩み、不安がこれで爆発してしまったかのよう。角松の凄みというか凄まじいほどの相手への思いが凝縮されている。