完成度がおかしい。
捨て曲がないどころか全曲主役張れそうなクオリティ、しかもこれデビューアルバムだよ?
どういうテンションで作ってんだか、と思ったら力使い果たしちゃったのか、次作であっさり解散。
情熱溢れる官能的なボーカルのふるかわ魔法は、その後のソロ活動の方向性がわしには合わず、
このアルバムはわしの中であたかも世紀の狭間に生まれた奇跡のごとく神格化されてしまった。
どこを取っても大粒で、特に終盤3曲 27℃~BRAND NEW FLAME~MaMa の濃厚な流れは神懸ってる
(「MaMa」みたいな曲って、円熟期に差し掛かったバンドじゃないとなかなかお目にかかれない)。
とにかく先が楽しみな音楽性と完成度でブレイクは時間の問題と思ってた。
再結成したバンドがほぼみんな解散前よりも評価を落とすだけに
当時と変わらぬ高いセンスや磨きのかかったふるかわ魔法のボーカルはさすが。
でも12年はさすがに長すぎた。わしのほうが老いてもうエネルギーを受け止めきれない。
半ば残念、半ば無念。