発光体含め全曲いいけど,個人的にゆらゆら帝国中最愛の必殺チューン「彼女のサソリ」はこの盤でしか聴けないから買って損無し.
一見珍妙な語のコラージュで退廃やら切なさやらを同居させるお得意の技が遺憾なく発揮された詩は1000%の出来.トレモロの効いたギター,抑制された気だるい女声,ファットで時に奔放なベース,単調だが的を射たドラムが紡ぐサイケなボッサとのマッチングは極上.結果,極彩のようなモノクロのような儚い映像を脳内に浮かび上がらせ,総計2000%の満足感.
"パーティーはやらない","うそが本当に","ボーンズ"あたりのユルめで寂しい曲が好きな自分としてはどうしてもこういう曲を推してしまう.