Amazonレビュー
70年代後半のUK音楽シーンをリードした彼らの4作目である。パンキッシュなビート感をみじんも失うことなく、音楽表現の幅を飛躍的に広げることに成功した傑作だ。
パンク、ソウル、R&Bといった雑多な要素が、スリーピース・バンド独特の緊張感あふれるサウンドによって一気に吐きだされる…。そのとんでもない高揚感は、スリリングの一言だ。「ロック的衝動と音楽的完成度の共存」をこれほどまで鮮やかに達成した作品は、まず見当たらない。ザ・ジャムは本作によって、名実ともに英国の国民的バンドへと登りつめることになる。(森 朋之)