この作品でやっぱり一番凄い/凄まじいのは、今は亡きコージーパウエルの、あの、裂けそうなドラムです。もう、テクニックというような領域ではなく、魂でドラム叩いている(殴っている/蹴っている)。ただ、個人的にはあの緩いチューニングと音質(マイクの位置かなぁ?EQかなぁ?)はちょっと勘弁して欲しいです。でも魂のプレイは凄い。
それにしても、リッチーは、ベースをどうしてあんなに薄っぺらくするのでしょう? A light in the blackなんて、ベースが完全に殺されている。圧倒的なパワーとドラマに満ちた名曲なだけに、もう少しベースの活かし方を… と思ってしまいます。
再生時に低音をブーストしたりするのですが、そうすると自然さが失われてしまいますし。 聴くたびにちょっと欲求不満になります。
どの曲も全力投球、フルパワーで、これがロックだぜい!、というわかりやすい、好感の持てるアルバムです。