この曲がドラマのタイアップになり発売後しばらくしてから周知されるようになったあの時はきっと遥か彼方、むかーしむかしのことなんだろうな。
この曲はきっと、時代を超えて生き続けるだろうし、スピッツという存在を超えて聴かれ続ける曲だ。近い未来、よぼよぼの年寄りと半ズボンの小学生が夕方の帰り道でいっしょに口ずさんでいるような。近い将来はそんな姿じゃないかもしれないけど。
透徹した歌詞の世界観はピュアではあるが、どこか終末観と表裏一体のような冷たさを感じる。簡単に卒業式で歌っちゃいけないような死の匂いを感じる。シングルバージョンのボーカルテイクはその感覚がさらに強調されているように感じられて、この曲の真髄により近いものだと思うので是非そちらを聴いていただきたい。
さらに追記して、スピッツというバンドが当時から素晴らしい音を鳴らしていたことを改めて知ることが出来る名曲、ということも言い忘れまい。