商品の説明
1998年:ポニーキャニオン
メディア掲載レビューほか
オリジナル・ラヴの8作目は{L}をキーワードに田島貴男ワールドを展開している。前作以上に打ち込み系の音(テクノ,ドラムンベース,ヒップホップ)が目立つが,ロックやソウルのテイストも光る。彼の音楽への幅広い興味心であふれた作品だ。
-- 内容(「CDジャーナル」データベースより)
今や田島貴男のソロ・ユニットとなってしまったORIGINAL LOVEだが、今作も打ち込みをはじめとして、ギター、ベースなど音の要素のほとんどを自ら手がけている。その音作りの基本は、打ち込みによるデジタルなサウンド。最近は打ち込みという手法を使ったとしても、いくらでも生っぽい質感は出そうと思えば出せる。だが今回はそうではなく、あくまである意味無機質でテクノ風な、いかにも打ち込みといった典型的な音の世界。一時沖縄をはじめとする民族音楽にも傾倒した彼だが、それが一巡して元に戻り、さらにステップ・アップしたといっていいだろうか。楽曲はところどころにユーモラスな香りも撒き散らされ、現実と非現実を行き交うような彼ならではの詞が、どこか飄々とした味のある彼独特のヴォーカル・スタイルで、流れるように歌い進められる。『L』の意味はわからないが、決してS、Mサイズの作品ではない。 (角野恵津子) --- 1998年10月号 -- 内容 (「CDジャーナル・レビュー」より)