“フィガロ”の生みの親として知られるボーマルシェの生きざまを描いた作品。劇作家、判事、武器商人、剣客にして色事師という、一歩まちがえば単なる出来過ぎのイヤなやつになりかねないこの主人公だが、クセのある役なら人後に落ちないF.ルキーニが演じてその“イヤさ”加減を軽やかに、また伸びやかに描きつくす。また、さすがに舞台の国フランスだけに、登場人物の多くがポイントポイントにかいま見せてくれる自然な“見栄の切りざま”はまさに名人芸だ。痛快無比な歴史絵巻が陥りがちな欠点=単なる薄っぺらな活劇に堕落しないのは見事。 (佐藤篁之) --- 2000年08月号 -- 内容 (「CDジャーナル・レビュー」より)戯曲『フィガロの結婚』の原作者ボーマルシェの半生を描いた伝記ドラマ。パリの時計職人の息子として生まれたボーマルシェが、『フィガロ~』を完成させるまでを描く。 -- 内容(「DVD NAVIGATOR」データベースより)製作: シャルル・ガッソ 監督・脚本: エドゥアール・モリナロ 原作: サッシャ・ギトリ 脚本: ジャン=クロード・ブリスヴィル 撮影: ミヒャエル・エップ 音楽: ジャン=クロード・プティ 出演: ファブリス・ルキーニ/マニュエル・ブラン/サンドリーヌ・キベルラン/ジャック・ウェベール/ミシェル・ピコリ/ミシェル・セロー/ジャン=クロード・ブリアリ/ジュディット・ゴドレーシュ -- 内容(「CDジャーナル」データベースより)