メディア掲載レビューほか
フラカンのライヴというのは本当にすごくて、特に圭介の規格外のヴォーカルには頭が下がりっぱなしだった。だけど一方で、バンド・ブームの生き残りみたいだとか、一生うだつが上がらない感じだとか、けっこうムチャクチャ言われて。フォークとハード・ロックという、ちょっとオールド・ファッションなルーツが災いしたのだろう。だけど、6枚目に当たる本作を目いっぱいのボリュームで聴いてほしい。UKのリーフみたいな笑えるくらいの野生味が頼もしい。ヒリヒリした音の肌触りは下山淳のプロデュースとともに、レイジやレッチリやストーンズを手掛けるステファン・マーカッセンのマスタリングの功績だろう。重たいグルーヴで従来のイメージから最も逸脱してみせた(5)も強烈だが、個人的には清志郎的な言葉遊びも楽しい(10)に思わずニヤリ。“そう弱さを武器にするな/そう強さをひけらかすな/YEAH”って。相変わらず歌詞でも泣かせてくれる、いかした奴らだ。 (平野敬三) --- 2000年04月号 -- 内容 (「CDジャーナル・レビュー」より)
プロデューサーに元ルースターズの下山淳を迎えフラカンの真骨頂,脳天直撃ディープサウンド炸裂。マスタリング・エンジニアにも大御所起用。ハードなグルーヴを体感しよう。
-- 内容(「CDジャーナル」データベースより)