ここのところ、このCDを繰り返し聴いているが飽きることがない。
第5交響曲は大好きな曲なので、この演奏のレコードを皮切りに数多くの
録音盤を聴いてきたがが、現時点で言えることは、この曲を初めて聴く人に
1枚だけ推薦盤を挙げるなら、やはりこのCDだろうということだ。
この演奏の魅力は、共感に満ちた「熱情」と知的な全体の「構成力」の両方を
兼ね備えた稀有の例となっていることだと思う。
どの部分にも緊張感が漲っていて、なおかつこれほど緩急のバランスと構築性
に秀でた演奏はめったに聴けるものではない。
録音もいい意味で生々しく、楽器の距離感も申し分ない。