キング・ビスケットがEL&Pの2つのライブを放送用に収録したもので、それを2枚のCDに収録したものだ。
ごちゃまぜにしたものではなく、公演の区切りはCD前半部と後半部に分かれておりDISC1の1〜10曲目が1977年のライブ(オーケストラとの競演ライブ・ツアー中に金銭問題でオーケストラがツアー途中から同行しなくなってEL&Pのみ出演の公演を収録したもので、その意味からすると貴重な音源かも...)、DISC1の11〜14曲目とDISC2全曲が1974年のライブのものだ。
聴き比べてみると、どちらのライブもよいのだが、やはり1974年の方が数段上だ。しかし、全体的に見て、サウンドや演奏・内容等は悪くない。1974年のライブで『悪の教典9』が全編完全再現の演奏を収録しているのがうれしい。
買いのライブだが、2公演を無理に2CDに収録しないで(そのために数曲カットされている)、4枚組になってもいいから2公演全編にわたって完全収録してほしかったアルバムだ。
当コーナーで紹介しているCD『キング・ビスケット・ライヴ』は、1997年に発表した上記の内容の2枚組日本盤である。しかし現在廃盤であり、中古でもなんでも見つけたら早めに手に入れてほしい。それほどいいライブ・アルバムだ。