![シコふんじゃった [VHS]](https://m.media-amazon.com/images/I/51V7X0CAl4L.__AC_SX300_SY300_QL70_ML2_.jpg)
気楽に竹中直人で笑いたくなって、シコふんじゃった。を久しぶりに観た。本木雅弘、竹中直人、そして柄本明。３人の存在感が際立つが、今日観たら柄本明が控えめな演技ながら印象に残った。彼は相撲部を残したい気持ちだけではなく、学生のことをとにかく考えている。あとは、やはり竹中直人のコミカルな動きがおもしろく、そのおかしさがウケる自分に、何だか安心した。
「死にものぐるいでやらなきゃダメなんだ。つまらなくなる」ザ・ハイロウズ
遊び感覚でスポーツをするのも、もちろん楽しいが、やはり己を賭けてみるくらいにやるのも楽しい。日米野球や甲子園、バスケのW杯と続いたので、普段の気楽から離れて熱い気持ちを感じる次第だ。
バブル時代の大学生の主人公が「誤魔化したり手を抜くのはもうやめだ」と言うのは、「そうそう、それそれ」と思う。
＜女子マネージャー＞
出てくる女性の描き方は、好きな人のために尽くすという少し昔のマネージャー像かもしれない。しかし、ＯＢや先生に堂々と物を申したり、何と土俵にまで上がるというのは、ステレオタイプをぶちこわしにかかっていて楽しい。
＜きっかけはそれぞれ、続けるか、終わりにするかは自分＞
相撲部の顧問もOBたちも、まずは相撲部に入ってくれて嬉しいが、どうしても「真剣にやって欲しい」と思ってしまう。自分がそうやってきたから、その思いと同じ熱量を求めてしまう。そして、それだけ没頭すれば手にできるものを知っているから（勝っても負けても）尚更である。
ただ、OBがドヤすのと違い、顧問の先生はやはり先生なので、学生のやる気が出るのを待っている。やる気が出ないままでは教えられない。これは「がんばっていきまっしょい」と同じだ。そして、続けるか終えるかも学生に任せる。
それは留学生のスマイリーが回しを締めるかどうかもそうだし、最後に部員たちがやめていくときもそうだ。本気でやると決め、やり切ったことが得られれば、その後は本人次第。それはＯＢも先生も一緒だ。
単位につられて、好きな人がいるから、勧誘されたから、始めるきっかけは大層でなくていい。途中で本気になり、楽しさを知り、やり遂げる。その姿は応援したくなる。
がんばる姿やそれぞれの思い、そしてギャグ。気楽にも観られるし、熱くもなれる。時代が変わっても都度エンターテインしてくれる、周防監督の傑作だと私は思う。
手当て整体 気楽に屋(KIRAKUNIYA)
イメージ付きのレビュー
色鮮やかに甦った楽しさ大金星の物語
大相撲が始めると、ふと観たくなるお気に入りのこの映画。4Kスキャンの高画質を楽しみたくて、DVDから買い替えたのですが、ぼんやりとユルかったDVDの画質とは違い、柔らかな画質の中にもシャープさが増し、クッキリ鮮明というよりは、過度に色彩と明度が明るすぎない、柔らかで滑らかなフィルム感的な画質として仕上がっています。特に出演者の肌質感、合宿先の田舎の風景、相撲部屋に射し込んだ日射しで照らされた土俵の土の色等、とても艶やかで瑞々しい色鮮やかな画質です。また、劇中の数々の楽しい画像や若き日の周防監督と、故・伊丹十三監督が、それぞれの感性・視点で本作を熱く楽しく語り合う、4ページに渡る対談も載ってる『復刻版劇場プログラム』が封入されているのも嬉しいです。さて、何度観ても楽しいこの映画。廃部寸前の相撲部を建て直すべく、皆で悪戦苦闘しながらも決勝戦へと進んでいく様子や、個性溢れる出演者の面白くて時にホロッとくるよな演技はとても楽しいです。また、劇中にゆったり流れる「悲しくてやりきれない」の歌が切なく胸に響き、何度観ても観終わった後は、心がほんわか和みます。というわけで、4Kスキャンにより画質は色鮮やかに甦り、楽しさも何年経っても色褪せず、見ても読んでも楽しい『復刻版劇場プログラム』も封入されてるこの4KスキャンBD。こりゃ〜まさに、お買得の大金星BDです。P.S竹中直人さんが撮影当時のエピソードを話す特典映像は、楽しくて面白さ満点です。特に○○の演技のエピソードが…(笑)
他の国からのトップレビュー
Bob
Five Stars
2015年1月6日にアメリカ合衆国でレビュー済みAmazonで購入
