'65年8月6日リリース。Beatles5作目の本アルバム。御多分にもれず、ジョン中心の話になります。結局ビートルズの曲は、メロディーもよく、キャッチーでボーカルもよいのは、万人が認めることなので書くことがないのである。 このアルバムでのジョン様は、とにかく心の揺れ幅が大きい。見事に多面的、多重人格者的なジョンの歌が聞ける。Helpでは必死に助けを求めLose that girlで恋人を奪うぞと脅しをかけ、TicketToでは捨てられるみじめな恋を歌い、Only Loveでは気が小さくて好きな子に近寄れない姿が歌われている。まぁ、これだけバラェティーにとんだ心情を、説得力を持たせて歌いこなせるのもジョンの天才の一つでしょう。 そして一番中身が濃いのが、You've Got To Hide Your Love Away.ジョンは当時注目していた、ボブ・ディランを意識してこの曲を書いたとみられる。この歌での世間の奴らのセリフ。「バカだな、はやいとこお前の恋人を隠してしまえよ。(彼女を、他の男のところへ行かせないために)」これは、ジョンへの嘲りと同時にアドバイスになっているんだと思う。かつてジョンのインタビューに、「僕はとても独占欲が強い男で、愛する人を僕だけの小さな箱に閉じ込めておきたい妄想にかられてしまうんだ。」というのがあった。その気持ちを歌ったんじゃないかと思う。この歌に隠されているのは彼のもろいプライド、世間からのプレッシャー、独占欲、誇大妄想に被害妄想。こういうのが鬱積して爆発したのが HELP!という叫びである。このように不幸にも感じすぎる男、ジョンレノン。「天才とは苦痛を感じ取ることである。」彼は King of PAIN だったのである。そんな彼だからこそ、感情の深い部分を歌に表現することができ、そこに100万のフォロワーがついたのである。最も深く傷つく彼だからこそ、万人の心にとどく曲が歌えた。彼は、そんなタイプのスーパースターだったのである。 「ぼくはすごく固い殻に閉じこもっていた。 何にでも答えられる生意気なロックンロール・ヒーローは ほんとは泣き方も知らずにおびえている男だったんだ。 ほんとに。」 ジョン
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