完全に失速していたはずのビーチボーイズが起こした奇跡 このアルバムこそがビーチボーイズとしての最高傑作だと思う
シンプル且つ粗さが魅力なデニスの「スリップ・オン・スルー 」 腐ってもブライアン「ディス・ホウル・ワールド」
本当にハートフルな「アド・サム・ミュージック・トゥ・ユア・ディ」 ブルース&ブライアンの「ディードリ 」も素敵な作品
ブルース単独の「ティアーズ・イン・ザ・モーニング 」も絶品
だが何と言っても素晴らしいのはデニスの「フォーエバー」けして悲しい曲ではないのにこの淡い音像はなんなんだろう
少しずつデニスが消えていくような、古いアルバムを見ているような...(その後のデニスの運命を知っているからかもしれないが)
この美しさは素晴らしいと思います
その他の曲もハードありソフトありPOPありとバラエティに富んでいるが不思議な統一感があり良い曲ばかり、それはブライアンを失いつつあるボーイズ達が珍しく(笑)一致団結した成果だろう
(ひとつだけ不満なのはラストの「クール・クール・ウォーター」 スマイルにはスマイルの価値があるけど、スマイルの残骸はこのアルバムにはふさわしくないと思う)
70年代のビーチボーイズを未聴の方には是非是非お勧めします