発売されてもう20数年経つけれど、色褪せないセピアの、永遠のノスタルジー。
「ジェファーソンエアプレーンに飛び乗って」と始まる一曲目から、これは80年代ではない。
バックはリンコさんのウッドベースとコーちゃんのドラム。
特にリンコさんのウッドベースはいい音でアナログ感があって、深い味わい。ギターもアコギ中心に素晴らしい音。
元々RCサクセションではウッドベースを弾いていたリンコさんです。
僕の中では、シングルマンの続きをチャボが作ったという感じです。
ブルーハーツのマーシーが「夏のぬけがら」というアルバムを出したのはこのあとですが、似た感触の、日本のフォークではない静かな夏の風景画。
詩人として、唄い手として、素晴らしいアルバム。
ノスタルジーと退廃。そしてさざなみ。