久しぶりにこのアルバムを聴いたという意味ではない。
DVD「LIVE at SPACE SHOWER TV」で2・3'Sへの興味が高まり、
ようやくこのアルバム全体を初めて聴いたのだが、
なんだか懐かしい清志郎がいた気がしたのだ。
清志郎を好きになった頃の、
清志郎らしい雰囲気が感じられる。
清志郎がイキイキと、ノビノビとしている。
清志郎の原点の、少なくとも一部がここにはある。
さらっと聴けば、どうってことのない歌に感じられるかもしれない。
でも、いつのまにか耳にくっついている、頭の中を勝手に駆け回る、
そんな歌がそろっている。
歌詞の解釈を考えるのも楽しい。
このレビューを書く前に2・3'Sについてネット検索したのだが、
このバンドについて記しているいくつかのブログには共通点があった。
「当時2・3'Sの評価は良くなかったけど、自分は好きだった」
という意味のことを書いているのだ。
しかも、たいていの場合、コメント欄には「実は自分も好きでした」
的なコメントがいくつも寄せられている。
いったい誰が2・3'Sの評価を落としていたのだろう?
不思議なバンドだ。
清志郎とバンドを組んだ若者たちへの嫉妬でもあったのだろうか?
清志郎好きなら、聴かないとモッタイナイ。
ちょっとでも興味を持ってこのレビュー欄を読んだなら、
聴いてみればいいと思う。